毎週日曜の夜はウツなって、月曜の朝はカフェで気持ちごまかして、がら空きの下り横目に、ギリの各停に揺られて、ドアが開けば乗ってる客降ろすよか自分が座ることしかイメージできないキャパいっぱいの連中とピッタリ肩くっつけて、終点つけばついたでゲートが開いた競走馬みたいになって。

曲げる方が簡単で、合わせることに馴れきって、理想とか正しいこととか素直な感覚に向き合えなくなって、向き合わない内に忘れてって、ヒトが持ってる夢の手伝いかなんかして、何かやったような気になって。

興味ないことでアタマいっぱいなって、モチベーション空っぽなって、自分見失って、元気なくして、連れ楽しますことも出来なくて、実家に顔も出せなくって。

カラダいためて、気持ちいためて、誇るものが僅かになって、信じるものも消えてって、成果だ、効率だ、PDCAだ、リーダーシップだってなにやっでんだって下向くみたいな。

そんな頃に見えてきたりする事がある。

命を踏み外してはいけない。

他人みて、金みて、楽みて、気分悪い酒あおって、たまに海外ツアー参加して、悪いのはいつも自分以外で、ノリで植林して自尊心満タンで、一度しか顔合わせたことない親友ばっかで、ワイドショーばっかみて、年俸交渉の時だけ仕込みバッチリで、成果は自分だけのもので、安いラブばっか唱えて、4番気取ってチームに背中向けて、スーツ以外の服は目も当てられなくて、親の世話になって、友達踏み台で、気張りすぎで左右の靴の色違っちゃってるような。

んな種類は放置しかないけど、そこまでハズしてないなら、まだこれから自分の命がある。

他人がどうだとか、自分が今持ってるモノとか、全部一回きれいに無いことにして、ギトギト体にへばりつく常識もルールもまだなーんも持ってなかった頃に戻ればいい。

落書きばっかりしてたころとか、美容師に憧れたころとか、サーフィン頑張ろって決めたころとか、デザイナ目指したころとか。
無いはずのカネ無心して、独りで家借りて暮らし始めたくらいのトコに。

ちっさすぎること、無意味っぽいこと、理解されそうもないこと、ちっともカネになんかないこと、誰にでもできそうなこと。
一人ひとりが与えられた命はたぶんそういうところにある。