初詣

賽銭を入れて鈴を鳴らして神様喚んで柏手打って月並みだとは思ったけど、それでもやっぱり健康と安全と願い事した。
おみくじひいたら、中吉だった。

御守り売り場は混んでいて、折角新しい年を迎えたばかりだというのに、自分のことだけよけりゃいい恥知らずの連中に嫌気がさした。

割り込むやつ。それごまかそうとコシバイうつやつ。売り場を退かない迷惑なやつ。

こいつらもついさっき、鈴ならして神様よんだんだろ?
身勝手なことネダったんだろ?

改めて、清々すると決めた。

ヒトに恥じることはしたくない。
身内に顔向けできないことはしたくない。
自分への負い目なんかもちたくない。

生きた年数、見てきたものが多いほど、ズルさや甘えや賤しさは増してゆく。
殆どのヤツは率先して賤しく生きていく。
ズルさは知恵に、甘えは権利に、賤しさは中流意識に、とラベルだけすり替えられて。

清々な気持ちを維持し続けるのは大変だけど、賤しい自分を受け入れるのはムリ。
胸を張れんなら、精神衛生上の価値は大きい。

やっぱ今年もツいてるわ。
神様、仕事マッハっすね。