成人:18歳から? 法務省が法制審に諮問へ(引用:毎日jp)
ナゼこの議論が浮上するのか、相当の違和感を受けた。
これをやる目的が、見えない。


成人年齢を引き下げる議論のきっかけになりそうな物事に思いを巡らすと、
思い浮かぶ件はさしあたり次の二つ程。

若者の政治参加
若者の刑罰の厳罰化

そのほかにも、結婚がどうのとか、飲酒喫煙とか、義務、責任、歴史的背景なんかについても論じられるだろうし、他国、特にドイツ、イギリス、フランス、アメリカなんかの状況も引き合いに出るのだろう。

が、総じて核心ではない。

若年への厳罰姿勢の確立、18歳から政治参加することで、この国の「何がどう良くなる」のか?
本来この先に核心があるとおもう。

ナゼ、今、成人年齢を引き下げなくてはならないのか?
そこの議論の目的が全く見えてこない。
ゴールが見えないのに、良いも悪いもない。

毎年1/15には(一部とはいえ)成人式でばか騒ぎをする報道が恒例だ。
「自覚が増すだろう」なんてボンヤリした目的意識など、目的とは決して呼ばない。自覚を増すかどうかだけでもトライだし、リスク高だ。
仮に自覚を増したとしても、それでもやっぱり、「何がどう良くなる」というのだろう?
やっぱり本来この先に核心があるとおもう。

むしろこんな Political Fiction はどうだろう。

高齢化が叫ばれて久しい。
保険の運営が怪しいことも白日になった。
原油資源が高騰している。
マーケットも低迷の一途。
道路財源の将来も当然明るくはない。
安易な増税に対する風当たりも強い。

保険制度の維持と、増税による財源確保は一筋縄ではいかなくなった。

そこでだ。

じゃぁ、非難を浴びる「増税」じゃないやり口で税収を増やす方法は無いだろうか?
じゃぁ、高齢者を支える労働力層の母数を増やせないだろうか?
んー、じゃ、保険料支払者と税金支払者の母数を増やすってのはどうだ?
そんなことできやしないよ。
いやいや。簡単だよ。「成人」増やせばいいじゃん。

とりあえず、この件、そんな風に勘ぐりたい。
その先にある核心が見える気がするから。

参考
毎日jp