喫茶店でのこと。
新しい出会い(一方的)があった。
陽気なじいさんとテンネンのばあさん。
じいさんの方から。どう陽気かというと、、
“昨日は風(春一番)がすごかったねぇ。中国からの黄砂の中に餃子がたいそう混ざっていたそうだよ。(へへっ)”
という具合。
ばあさんの方。どうテンネンかというと、、
“あらぁ、そうなのぉ? 今は餃子が余ってあまって、大変みたいだものねぇ。”
という具合。
この二人の会話、次第にエッジが効いてきた。
どうやら若い頃にはスキーを嗜んでいた様子。
知り合いの娘さんがスキーに行っているというクダリから転じての会話。
じ:“でもスキーはねぇ、危ないんだよな、あれ。ステンと転んじまって頭を打つんだよ”
ば:“そうねぇ。あぶないわよねぇ。自転車だって危ないわよねぇ”
じ:“ステンと転ぶと頭を打つと、オレタチなんかじゃぁ、首の骨折って死んじゃうだよ”
ば:“そうよぉ。あたしたちなんて死んじゃいますよ。自転車だって頭にこうヘルメットかぶるんだものねぇ”
じ:“でも、こんど行きたいねぇ。こんどのが最後になっちゃうかもしれないけどねぇ(へへっ)”
ば:“そうよねぇ。”
・・・ なんだこれっ?
じいさん、結構遠くない立ち位置のくせに死にリアリティが無いし。
ばあさん、折角のエッジの効いた捨て身のシャレも、受取り手なく中を舞ってるし。
そもそも、会話になってないし。
いやこれはこれで巧くいってるんでしょうな。実際。
『NARUTO』砂隠れの里のチヨバア(姐)とエビゾウジイ(弟)を思い出した。
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