『CITY OF GOD (2002)』を観ました。
たぶん日本での公開が2003なので、5年ほど寝かせてしまったことになります。後悔。
正直言って「こういう映画です」とうことを一言でなんて表現するのがいいのかわかんないです。はい。
オフィシャルサイトの言葉を借りると、
銃もドラッグもすぐそこにある極限の日常を駆け抜けた、少年たちの仁義なきサバイバル・オデッセイ
なんだそう。ンーー。
とにかく、’60〜’80頃のブラジル リオデジャネイロのスラムが舞台のバイオレンス。
正確なところは判らないんですが、2004,5年ごろから、”BRICs“とかいうことで投資方面ではブラジルは経済成長著しい国として名前が列挙されます。GDPを覗き込んでみても毎年成長の予測の下、2008年基準で世界10位にランクしているみたい。将来的にも、
ブラジルは、2036年にドイツを抜き、2050年にはGDPが6兆740億ドルで世界でも5位という高い経済水準にあると予測されている。
となっています。
ちなみに2008年基準でみると、世界5位はフランスであることから考えると、18xカ国中でいうと、『スゴく優等生』ですよね。
“CITY OF GOD” は、’60〜’80頃を舞台にしていますので、ずいぶんズレてしまいますが、ファヴェール(スラム)の存在という点に関しては、一般的に知られるBrazilについて、統計的な「まとめ」だけでは想像できない陰の部分をかいま見せてくれます。
個人的にもっとも印象深い点を挙げますと、
貧困の中、教育を与えられず、手元にあるもの=暴力(とそれを巧妙に使う知恵)だけを道具にして生きる(しかない?)。
さらに、暴力を中心にした小さなコミュニティ(3人組とか)が形作られ、暴力による支配のスタイルが若年者へ継承され(家族や兄弟、友人)、継承されると同時に強化(伝聞やあこがれ)もされる。
よくとらえると、ヒトと社会のバイタリティはたくましい。
悪くとらえると、絶望的。
世界経済/国内経済の二面性。
教育/無教育の二面性。
暴力/非暴力の二面性。
少年/犯罪の二面性。
容姿の美醜の二面性。
バイオレンスとBrazilの(街や音楽や人物の)明るさの二面性。
意図してのことか、とにかく二面性ずくしな作品で、かつそこにもの凄く引き込まれるのかもしれないな、ナド。
以下はオマケ。
ファベーラ
Favela(wikipedia)
『ファヴェーラの丘』 オフィシャル
ファヴェーラとは?
19世紀、戦争で戦った兵士たちが、丘陵地帯に仮住居を構え、政府からの正式な住宅提供を待ったものの、政府からの提供や認可が無かったため、結果として不法占拠となってしまった住宅街。ファヴェーラの語源は、先住民達の祖国にあった丘の名前であるとか、生息していた植物の名前であるとかの説がある。
麻薬ギャング、腐敗した警察に支配されたリオデジャネイロのスラム街は“ファヴェーラ”と呼ばれる。
人物
Fernando Meirelles
IMDb|フェルナンド・メイレレス
フェルナンド・メイレレス(wikipedia)
Alexandre Rodrigues
IMDb|アレクサンドル・ロドリゲス
Film,TV
『CITY OF GOD』 オフィシャル
『CITY OF MEN』 オフィシャル
『CITY OF GOD』 THE TV SERIES
『シティ・オブ・ゴッド』(wikipedia)