スクウェアエニックスから発売の『フロントミッション 2089 ボーダー・オブ・マッドネス』をクリアしました。
nintendoDS front mission

全体として、戦闘システムやシナリオの運びはFront Mission (1st) に準じているので、安定感をもってゲームを楽しむことができました。
が、本作単品としての完成度は、相当喰い足りない印象です。
何が物足りなかったのかについて、相当主観的ではありますが考えてみました。
(ストーリーのことなんかは書きませんが、少しでもネタバレがイヤなヒトはこの先は読まないでください。)


ゲームのバランスが今ひとつ。
レベルの上がり方、スキルを身につける時期や条件、報酬とアイテムの価格、アイテム出現のタイミングなどなど、いろんな側面で、なんか “バランス” が十分に検討されていないように思われます。
もうすこし “キワキワな感じ” が欲しいです。欲しいアイテムがなかなか買えないだとか、BODYだけやっつけて進行すると後半レベル的に追いつかない設計とか、もっともっと気を配ることが出来そうな部分がとっても多いです。

操作性が悪い。
タッチペン対応しているみたいですが、この対応は(僕に関しては)概ね不要でした。
反対に、十字キーとABXYボタンで通しで操作するケースでの操作感について “特に格納庫でのセットアップ時” を中心によく考えるべきです。とても基本的なことではありますが。

起承転結(メリハリ)が今ひとつ。
関所らしい関所、ボスらしいボス、心構えが居なかった、というのが完了後の消化不良感を増しました。
『あっ、えっ、これ最後!? なのっ?』みたいな最終戦。

ストーリーが今ひとつ。
仲間、裏切り、陰謀みたいな登場人物の “相互関係” や “理由” がフロントミッションシリーズのストーリー面での魅力の一つだったんではないか、と思いますし、この点に期待を持って本シリーズに挑むヒトも多いと思います。
今回の2089では、敵味方の相互関係は設定として描かれてはいますが、絡み方の構造が安直すぎて、「わーってますって! 例のアレっしょ?! 盛り込んどきましたからっ!」的な浅はかさを感じさせます。

確か、ファミ通のレビューでは 7,7,7 みたいなさほどパッとしない評だったんではないかと記憶しています。
実際にやり終えてみて、おおまかその通りの印象でした。
その他、参考になるレビューとして、amazon のレビューだとこんな感じでした。

良い点も多数あるのは当然のこととして、今回は、タタタっと気になった点を中心に連ねました。
冒頭の通り安定感をもってゲームを楽しむことができましたが、もっともっと、となる消化不良感は否めません。
次回作に期待。いや、その前に ドラゴンクエストV 天空の花嫁 に期待。

今回プレーしたみなさん(とくに過去に 1st を体験したヒト)はどう感じ、評しているんでしょうか?

関連リンク
スクウェアエニックス
フロントミッション オフィシャルwebサイト
wikipedia|FRONT MISSION
wikipedia|フロントミッションシリーズ

フロントミッション 2089 ボーダー・オブ・マッドネス(DS)

フロントミッション ザ・ファースト(DS)

アルティメット ヒッツ フロントミッション5 ~Scars of the War~ (PS2)

FRONT MISSION 4 (PS2)

アルティメット ヒッツ フロントミッション オルタナティブ (PS)

アルティメット ヒッツ フロントミッション3 (PS)

アルティメット ヒッツ フロントミッション2 (PS)

FRONT MISSION 1st (PS)