先日、iPhone 3Gを手にしました。
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iPhone は一概に携帯電話の括りというわけにいかない気もするので、「番号まで引っ越すのはどーかなぁ?」と迷いはありました。が、機能的に重複するブツを2つも持つ事で通信費が倍増するのはなんだかとてもバカらしい気分がしたのでMNPで番号も引っ越ししてしまいました。
なので、通話まで込みで iPhone へ一本化、です。はい。
(通話専用でwillcomを契約しようかというのも画策中)

ワンセグできない、おさいふケータイが搭載されていない、ボタンが無くて使いにくそう、と発売前から不評が多かった様に思います。ワイドショーでは「多くのヒトが持つと価値が下がる(からヤだ)」みたいな、PRADAケータイと混同しちゃったかな的なコメントも見受けました。
なんでまたそんな不評の iPhone (を買った)かということなんですが、個人的にはこの理由が意外と最大なんではないかと感じているのがコレ。


iPod touch 使っていた時のフラストレーション

このフラストレーションが強く反発した格好なんですね。僕の場合。
ここで言っている「反発」というのは、これまで外出先なんかで(wi-fi機能を搭載している機器であるにも関わらず)「wi-fiが使えない」「ネットワーク繋がらない」フラストレーションがずーっと鬱積していて、それを発散したいというエネルギーのこと。
いや、実際問題、iPod touchが繋がったなら使っていたか? というとそうでもないかもしれません。こればっかりは試してみないと判らない。

で、いよいよ試す機会がやってきた。iPhone 発売。

iPhone では、幸い3G通信の利用が可能なので、それこそ「いつでも、どこでも、手のひらに、(普通の規格の)インターネット」とかいうSF的なコトが実現するという好機です。これを逃す手はありません。

で、コレってappleが書いた文脈にまんまと乗っけられたということかもね、という自覚はありますが、「良い文脈」なら乗ります。はい。

ただ、久しぶりに携帯電話を買い替えたこともあり、現在の携帯電話販売のロジックにはソートー辟易((1)閉口すること。うんざりすること。goo辞書より)しました。
今回、僕はwwdcのアップル社の発表についての報道なんかもウォッチしていまして、だいたい$200(たぶん8GBモデル)というのを手がかりに、その倍くらいの価格を予測していました。
が、店頭で案内された16GBモデルの価格は8万円とかなんとか。
メーカー側による$200 発表は何だったんでしょうね?と。いや、メーカーの想いとは別に、販売側で価格をコントロールするのは勝手なんですが、仕入価格が概ね明らかな中で 8万円 はいただけない。
で、何故本体価格が8万円かというと、もはや定番となった後ろ向きマーケティング “2年縛り” を効かせたい訳ですよね、たぶん。定価は8万円なんだけど、あなたが払う価格は4万円です。残りの4万円はsoftbankが「負担金」という形で応援しますよ、と。そして「負担金」は分割でないといけないよ、ともいう訳です。
もう、収益の安定成長みたいなそっちの経営上の事情を表に出して消費者へ押し付けてこないでよ、となっちゃいます。辟易。
もちろん、解約した元のキャリアから請求される「違約金」にも、おなじ意味で辟易。
このベクトルの先には、「兄貴のスーツ汚しやがったな。幾らすると思ってんだっ?!」とか「っぃててて。(骨)折れちまったよ」というテイストの商売しかない様な気がします。
メーカーにせよ、サービスにせよ、製品もしくはサービス自体の価値、できたら新しくて前向きな価値を生み出して消費者から対価を得るところへ戻りたいものです。そんな意味で、2社または2つの業界の消費者との向き合い方のコントラストが効き過ぎで若干目が痛いな、というのが今回の所感。

そんなこんなで難点は多々ありますが 清濁併せ飲む という心理で iPhoneライフをスタートします。

関連リンク
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