木曜日の夕方頃、高校時代からの友人からメール。「Do night ?」と、お誘い。もちろん、「今晩飲もうか」の意。
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2、3週程前から「久々に会いたいな」と言いあっていたので、とくに急にってわけでもなかったケド、なんだかんだ忙しいヒトだし、無精も良く知ってるので、よくも時間を作ったものだと、ちょっと驚いた。


で、電話で簡単に打ち合わせて現地へ。僕が駅についたのは22時頃だったかな。中目黒改札正面のガードレールに腰掛けていた黒いセルフレームの痩せた男。結婚披露宴以来、2年ぶりに目にした。ものすごく雰囲気が変わっていたのと、僕も視力がずいぶん落ちたのとで、不覚にも一瞬判らなかった。

この辺だと幾らでも飲むとこはあるんだけど、何せ2年ぶりでハナシも積もり過ぎなので、落ちついてはなせそうなところを選んで、Bar sputnik へ。が、これが給料日当日の中目黒ってことで、店内は案外と混んでいたんだけど。

2年ぶりとはいえ、僕は披露宴会場でタキシードの彼をめでたがっていただけだから、実質の再会は下手をすると3年越しくらい。さらに、その3年前も半年に1度会うかどうか程度だったから、本当の事を言うと大学の頃からまともな会話は途切れていたといっても間違いじゃないハズ。
だから、どんな事を話すのかはその場に任そう、という意気込み(意気込んでない、とも言うね)で席につく。

とはいえ、結局なにをひっくり返しても、今の仕事や職場のこと、学生の頃の友達のその後のこと、結婚後の生活についてのことなんかしか出てこない訳だけど。
でも驚いたのは、

ボク:「家、桜新町じゃなかったっけ?」
カレ:「うん、いまは中央線沿い」
ボク:「あっ、へー。引っ越したんだ。」
カレ:「うん。・・・てか、オウチ買ったんだわ。

だって。エーっ! 聞いてないス。

多少気後れはするけど、結婚に次いでこれまた相当幸せなカムアウト。
そして、家庭を持って、ローンを担いで、仕事を堅気にがんばってる。もう、僕みたいなモンからしたら、非の打ちようがない。

けど、なんだか、前よりも疲れているように感じた。少し痩せたとも思う。
「やっと30代。ようやく、これから好き勝手に仕事(遊び?)ができる」ってムードではない。「お互い見聞きしてきたもん併せて、なにやってくれようか」って作戦会議の勢いでも無い。
なんか、甚だしく心配になる。思い過ごしなら越したコトないんだけど、この勘は外れてないと思う。もともとが精神的に健康でかつトンガってたことを、16歳くらいの頃から僕は見てきた。だから言えるけど、この日の彼の雰囲気はイケナイ。折角、色々な事を段取りして、あらゆる面でいい時期にさしかかっているハズなのに、疲れが目につく。

なんとなくお互いあんまりにも長い間会話を途切れさせてしまってたことを反省したし、それになによりその日最後の曲「人生が二度あれば」(井上陽水)のサビんとこが、2日経った今も耳から離れない。

だから必ず、また近いうちに時間を作って、話したい。

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