このたび、iTunes がメジャー・バージョンアップした。ver 7 から ver 8だ。
iTunes 8 capture
iTunes 8 ビジュアライザ キャプチャ
どうやら今回の目玉はGenius(ジーニアス)ということらしい。
Geniusとは何か? ボクもあまりよく知らない。
アップルのリリースによると、その機能は次のとおりだそう。

iTunes 8の新しいGenius機能をオンにすると、ユーザのミュージックライブラリの情報が匿名でiTunes Storeに送信されます。その情報は、何百万ものiTunesユーザからiTunes Storeに匿名で集められた情報と組み合わされ、アップルが開発したアルゴリズムによって処理されます。それぞれのユーザのミュージックライブラリに合うようカスタマイズされたGeniusの処理結果は、そのユーザのコンピュータに返信され、ユーザはiTunesやiPod上で、たとえインターネットに接続していないときでも、自動的にGeniusプレイリストを作成することができるようになります。

アップル、iTunes 8を発表

内容を纏めてしまうと次の2点になるかとおもう。
・自分のライブラリの情報を材料に、同ライブラリ内の曲で似たような曲のプレイリストを作り出す。
・自分のライブラリの情報を材料に、iTunes 内の様々な曲をレコメンドしてくれる。

1点目、自分のライブラリからプレイリストを生成する方、については、個人的にはある程度納得。決して選曲の精度に納得なわけではない、今の時点では。どちらかというと「聞きたいナ」と思って選らんだ曲をキッカケにして、「(とりあえずなんでもいいから)似たようなジャンルの曲を選曲して提案してくれる」事実に納得。ボクは今聞きたい1曲だけを選べばいいんだ、スバラシイ。
また、もしもこれからアップルの側でデータが蓄積されて曲に対する類似判定の精度が向上するのならば、それはそれで尚更素晴らしいコトになりそうでもある。
でも、できることならば自分のライブラリからの選曲でない格好が望ましい。last.fmみたいに、ラジオみたいに、なるといい。結局、知らない曲と出会う楽しさは捨てがたいから。

この「知らない曲と出会う」楽しさの面で、前者のプレイリスト機能と2点目のレコメンド機能とは相互補完的かもしれない。
後者のレコメンド機能では「(当該のアーティストの)トップアルバム」、「(当該アーティストの)あなたの持っていないトップソング」、「(さまざまなアーティストの)おすすめ(曲)」の構成で画面右側のGeniusサイドバーに曲やアルバムが表示(広告)されることになる。試聴して気に入ったら購入する、という普通のショッピングの導線が用意されているというわけだ。
楽しくて思わず買っちゃいそうになる効果があるとおもう。(だからこそ警戒心も持ってしまうんだけど。)

総じて、音楽のブラウジングに幅が出て面白いな、というのが所感。

関連リンク
アップル、iTunes 8を発表
アップル – iTunes

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