Eric Sink on the Business of Software を読みました。
Eric Sink の The Business of Software
本書については、以前に偶然ネットで書評を見かけその時点では「へー」てなもんで軽く流しました。んで先日。たまたま近所の TSUTAYA で再会を果たし手にしてパラパラめくってみたら今度は「なんかすごいオモロ!」ということになって購入に至りました。

冒頭からいきなり感想を言わせてもらいますと、機敏で自律的でエネルギッシュでシンプルで…。要するにオモシロい


著者エリック・シンクさんは何者か、というと小さなソフトウェア企業の経営者さん、かつプログラマ、かつギーク、かつ(意外にも)マーコム好き、かつブロガ、かつかつかつ。属性値みたいに、べべッと並べてみましたが、まーそんな感じです。
ちなみに彼のブログは Eric Sink’s Weblog
そして本書の原稿にあたるエントリー群は、(たぶん)Eric Sink’s Weblog | The Business of Software

本の体裁は写真の通りの感じなんですが、これは結構大損コいてる可能性があるんじゃないかと思われます。
非常にユニークな視点と実体験から成る濃い内容、そして彼自身のブログの VI 、更にはギークへの愛 (?) で出来上がっているわけです。…で、この表紙 ?

随分遅くなりましたが、本書の対象について。
一応その体裁は、経営者 兼 プログラマの著者がギーク達に向けて小さな独立系ソフトウェア企業を起業することを念頭にビジネス(経営)のあれこれを説く、という格好になっています。つまり、本書は、一応『ギーク』向けということになっています。
が、そんなんじゃもったいない。ソフトウェア事業はもちろんのことではありますが、インターネット関連事業、ASP・SaaS事業などのIT系事業にに関わる経営者/マネージャ/人事担当者にはまずもってこいな内容になっていると評価できます。またIT系でなくても、小さな起業/企業経営者が注意しなくてはならない点についての示唆が盛りだくさんです。
あと、その他、社内プログラマの摩訶不思議な生体について知りたいと(常々)思っている人も是非どうぞ。

こういう人、経営者、企業がどんどん増えてゆくと本当に良いと思います。

関連リンク
Eric Sink on the Business of Software 革新的ソフトウェア企業の作り方

Eric Sink’s Weblog
Eric Sink’s Weblog | The Business of Software