ようやく「マーケティングとPRの実践ネット戦略」を読みました。
デビッド・マーマン・スコット著、ロバート・スコーブル序文、神原弥奈子監修、平田大治翻訳、だって。なんか面白いっ!世界はつながってますナー。面白いのは人だけじゃなく、内容もね。以下にインデックスを挙げておきます。
はじめに(神原弥奈子)
序文(ロバート・スコーブル)
INTRODUCTION ウェブがルールを変えた
PART1 ウェブはマーケティングとPRをどう変えたか?
chapter1 古いルールを破壊しよう
chapter2 マーケティングとPRのロングテール
chapter3 自分の雇用と直接対話する
PART2 ウェブでどのようにして直接リーチするか?
chapter4 ブログ:数百万人がストーリーを広める
chapter5 ニュースリリースの法則
chapter6 ポッドキャスト:オーディオコンテンツの配信
chapter7 フォーラム、ウィキ、コミュニティ
chapter8 バイラル:ウェブでフィーバーを起こす
chapter9 コンテンツの充実したウェブサイトを作る
PART3 ウェブの力を利用するアクションプラン
chapter10 マーケティングとPRのプラン
chapter11 ソートリーダーシップによるブランディング
chapter12 顧客のために書く
chapter13 ウェブコンテンツでどう売るか
chapter14 ニュースリリースで直接リーチする
chapter15 オンラインメディアルーム
chapter16 メディアにリーチする
chapter17 顧客にリーチできるブログ
chapter18 良質なポッドキャストと動画を簡単に作成
chapter19 SNSとマーケティング
chapter20 検索エンジンマーケティング
chapter21 さあ実践
訳者あとがき(平田大治)
ボクはちょうど今、まさに今、実際に、社内でこういう事を実施して成果を出してく計画のまっただ中。
んだけど、まずファーストステップで、ブログだとかトラックバックだとかニュースリリースだとかって言ったって「リテラシー(ってんですか?前提理解のこと)」の部分で「日記でしょ?」みたいな感じで会話が食い違ってしまうし、無事このリテラシー課題をクリアしても、次には「メディア/チャネル」で人員配置を考えようとしてしまう課題が待ってる。「(インターネットだから)そんなにはお金かからない」ことは何故か認識してもらえるんだけど、「インターネットの知識持ってる人いないしねぇ」的な。「いや、インターネットの知識なんてチョビットでよくって(そりゃインターネット上に自分の生活圏を持って体感値があるに越したことは無い)、顧客との対話をきちんと出来る人が欲しいんです」っていっても、「でもインターネットでしょ」ってインターフェイスの話になっちゃいがち。
さらには、総ての企業が自分たちの「コンテンツ」について本気で取り組んで、適正なオンライン・ツールを「選択・投資」して、さらには直接ステークホルダーと対話する「姿勢」を備えているワケではないですし、それでも一定の売上げと利益を上げてきている実績があるワケですから、説得の難しさはなおさら。
この点で、正直言って、ボク自身の中にも迷いがあります。結局は、企業がエンドユーザとの「直接対話に取り組む(メンドクサイと思っていることをやる)志」があるかどうかの見極めが一番の核というか。裏返すと、官僚的な姿勢が常態化している企業には、相当難しいだろうなぁ。なんて。
そんなこんなで悩ましい。だからこそ「この本読んでみて」ってのは、「書いてる事を丸ごと信じて」ってのは無茶苦茶なオーダーだと思うけど、その企業の志の熱量を推し量る手段としてはいい、カモ。