まだ1ヶ月は経過していない段階なんですが、単刀直入に誤解を生む事を恐れず言いますね。
デジタル一眼レフより下。
GRDIIより下。
だけど、ちゃんと居場所があるカメラ。
ゆーよねー。Mubz ゆーよねー。
じゃぁ、こんどは、誤解を生まないように詳しくいいますね。
デジタル一眼より下。
これは操作感とレスポンスについてのことを言ってみました。そりゃぁ、そうです。あったりまえです。そもそもの筐体のサイズがちがいます。手になじむようにボタン・レイアウトを工夫できる余地が、大きな表面積が、許されているわけです。素直に考えると勝てるはずがありません。また、同じく大きな体積。多少ランクが上の機械を搭載することが出来てしまうわけです。フツーに。だから、デジタル一眼と同等の「写り」でなくデジタル一眼と同等の「機能」を求めるなら、それはフツーに(重い、嵩張る、を我慢して)デジタル一眼持ってましょうよ。
で、GRDIIより下。
こっちは、撮るまでの手際の良さとかコンデジらしさの面を言ってみました。サッと取り出せる出っ張りの少ないスマートな筐体、起動の手間のなさ、レンズキャップの有無、フォーカスの速度、フォーカスの精度、水平器、それにやっぱり光源に向けた撮影には強いとは言いがたい、などなどなど。おいおいおい「あらゆる点」って言えそうな勢いで並んじゃいましたね。でも実際そうなんですから仕方ない。それに加えてボクの個人的な感想で言うと、GRDII は割とバッテリーの持ちが良かった気がしますし、ファームウェアも洗練されていてお利口さん。それにコミュニティが充実してます。でも、ですね。GRDII にはマネできない特徴を DP2 はちゃんと備えているワケです。41mm 相当という微妙な距離とか、明るいレンズとか、ユニークなセンサとか、撮りたいものへ向けて工夫をさしはさむ余地とか。それだけでいーじゃない、と思えるかどうか。ボクは思えます。それらは、なにもむりやりコンデジ枠の標準偏差的に比較したり、全部載せかどうかで優劣を決するものではなく、持つヒトの目的や機種ごとの「個性」ってことで良いんでないの? って意味で。手ぶれ補正や、顔認識や、ズームやそういうのも、右に同じ。
で、総じて。
レンズキャップは外れやすくて、取り外しもジャマ臭いし、フォーカス遅めでたまにピンボケだけど、DP2 にはなんだか好きになっちゃう魅力があるというのは仕方が無いことです。そう感じているオーナーも多いんではないかと思ってます、勝手に。デジタル一眼に匹敵する写真がいつでも撮れる可能性、なんですかね。一応コンパクトカメラのジャンルなので普段から携帯していることができ、そのお陰で、普通に道あるいてるときの楽しさが 2 割増になるんですね。持ってるって意識があるから、注意して見つけようとする感じ。だってね、良いシーンを見つけたら撮れちゃうんですから。ほんのちょっと腰据えて上手くやれれば、納得感のあるレベルの画像品質で。そう、いつだって。(もちろん「ウデとセンスが伴えば」だけどね)
なわけで、ボクの中にはガッチリと居場所がありそうですよ、DP2。
そんな DP2 を 6 万円台前半で入手できてしまうというのは、お得感あります。DP1 開発あっての DP2 開発の流れがあるとはいえ、Sigma 社の努力は結構スゴいんではないか、と。改めて言いたい。(言ったからって、なんも貰えないけどねー)