久しぶりに本を読んだ。
久しぶりすぎの反動で、風呂場まで持ち込んで2冊まとめて読んじゃいました。

僕が2ちゃんねるを捨てた理由
グーグルに依存し、アマゾンを真似るバカ企業
の2冊。

僕が2ちゃんねるを捨てた理由

僕は、「2ちゃんねる」と「ひろゆき」って2つの単語が紐づいてる以外、彼について知っていることはほとんどなにも無かった。
そもそもが、彼がどんなヒトなのかなんてことにあまり興味が無かったんですが、本書を通じて、なんとなくその人となりみたいなものが見えたような気がします。
そもそも名前は西村博之さん、つってね。今回はじめて知りました。

ちょっとセンセーショナル側に寄せたタイトルはぁ…半分ウソというと言い過ぎになるけど、本書のメインテーマとまではいかない。少なくとも本書の面白いところではないってことで良い。

『インターネット』って茫漠な印象に恐れを抱いて無駄に遠ざけたり、振り回されて拡大解釈ばかりしてるのってバカっぽいよね。なるべくクッキリ理解するとこう、って答え持てなにかすればいいのにね。
って感じのトピック処理って感じがボクにとっては面白かったところ。いいところ。いい意味。


僕が2ちゃんねるを捨てた理由 (扶桑社新書 54)

そんで立て続けにもう一冊。

グーグルに依存し、アマゾンを真似るバカ企業

上の『僕が〜』にもちらり登場する夏野剛さんによる。
これまたかなり煽りを効かせたタイトルなんですが、中身を読めば、良い意味での裏切りにあいます。

夏野さんというのは、ドコモ i-mode 立ち上げの一翼を担ったヒトらしい。

『僕が〜』でひろゆきさんが

「彼はプログラマーなどではないのでソースコードは書けないと思われます。でも、人の話を3まで聞いて10を知ることができる高い能力を持った人なので…」

と形容している通り、本書内での夏野さんの説はかなり盤石。

「盤石」ってナニに対してだよって感じですが、そういう印象なんだから仕方が無い。

強いて言うと、制度側からサービスを眺めてるという感じ。アレ!? こう書くと無駄に簡単そうだぞ。や、これが、銭儲けや人気取りとか目新しさとか、そういうチャラい企画意図で事業を捉えてはいないという意味で、と付け加えとくと、なんかそのスゴっぽさが若干伝わろうか?そうでもないか。

でも、そういうことです。はい。

こっちの方は、割にまじめで読み応えもあるし、第4章「旧来型日本企業への提言」は本当にアツい。し、僕も現場で実感してます。

「自分には何のアイデアもないのに、ビジネスのアイデアを探してこいというのは、経営者が自分の会社を見限っているに等しい。」

とか。ナ。だろ。

といって、我が社の社長や役員にこれ読め、ってのもかなりトゲのあるアクションとなりそうです。だから50歳以上の管理クラスのヒトたちは自発的に読んで、身の処しかたをさっさと決めちゃってください。

再び、夏野さんの言葉をかりると、

「私は、経営者層や、いわゆる知識人、世論をリードしていくような人たちが『インターネットやITってわからないので…』と発言するのは、『自分はもうリーダーとして表に出る資格が無い』ということを自分でさらけ出しているようなものだと思っている。そのことを、痛切にご自身で感じていただきたい。」

ということになるわけです。ナ。だろ。

ちなみに、第1〜3章の前半部分は、新規事業部門のウェブ新規事業担当スタッフなんかにとってはとても良いんでないかと。

良書。良い意味で。タイトルの煽りは無視で。


グーグルに依存し、アマゾンを真似るバカ企業 (幻冬舎新書)