Sigma 公式サイトで DP1s の発売が正式リリースになってます。
デジタル一眼レフの要素をコンパクトなボディに
収めた1,400万画素高画質デジタルカメラ発表
SIGMA DP1s
この度当社では、デジタル一眼レフカメラに採用されている1,400万画素(2652×1768×3層)FOVEON X3®ダイレクトイメージセンサーを搭載した高画質コンパクトデジタルカメラ「DP1s」を発表いたします。
新製品「DP1s」は、「DP1」(2008年3月発売)のファームウェアを進化させたスペシャルバージョンです。「DP2」やデジタル一眼レフカメラ「SD14」で採用されたQS(クイックセット)メニューを「DP1s」のデジタルズームボタンに割り当てることを可能にし、操作性を向上させています。
また、対逆光性能も改善し、DP1 特有の圧倒的な解像感と豊かな階調表現による自然で立体感のある描写をさらに深化させています。このほか、ビューファインダー「VF-11」やフードアダプター「HA-11」、エレクトロニックフラッシュ「EF-140 DG」等、アクセサリーも豊富に取り揃えています。
http://www.sigma-photo.co.jp/news/091002_SIGMA_DP1s.htm
DP1のマイナーバージョンアップという位置づけ、と言えそうです。
巷では、PD1の筐体が余っていたのか…とか、DP1ファームウェアアップデートで良かったのではないか…とか。そんな意見が多々流通している気配です。
僕は、DP1は持っていないということも手伝ってか、今回の DP1s には興味あるし(28mmに食指が動かないので、買うかっつーとまた別ですが)こんなようなメーカーの取り組みは歓迎。
「こんなような取り組み」ってのがいったいナニをさしているかというと、地味な改良とリリースの積み重ねのこと。なぜ地味な改良とリリースを歓迎するかというと、次の様なメリットが考えられそうだから。
* 市場からDP1機体が撤退してDP1sが流通するだけなので、特段誰にも迷惑かけないこと。
* DP1 の先行事例があるから、ユーザー評価や弱点が明白になってること。
* DP1 の先行事例があるから、パーツの使い回しで価格をおさえることができること。
新製品としてみると、エンジンがバージョンアップしていないとか、筐体のデザインがママイキになっていることとか、なんで?と思う難点があるのは判る。そうなんだけど、「筐体のデザイン変更に伴う操作性向上の重要度よりも、逆光に弱いという問題の方が重要度が高い」という改良コンセプトの選定をシグマ社が採ったことについては、全面的に賛同できる。
だって、ポチッ/ズズズー/ピピッ/パシャッって一連を如何に簡単に素早くそれなりの精度でやってのけるか、というミッションを負ってないカメラなんですもの。
「一定以上の水準で良いと思える写真を撮れる可能性が備わっている」ことを価値として追求するカメラであればこそ、フォーカス速度や精度、操作のしやすさやということより、やっぱりフレアをはじめとした「写り」の改良を選ぶベキだった、ってことで。
あと、いちカメラ好き、いち写真好きとして考えてみると、「フォーカスがバカらしいから買わない」とか「動作が遅いからイヤ」とか「筐体デザインがアレよねー」とかってことで一人でも多くのヒトが DP シリーズのコトをあきらめてくれると、その分だけ DP オーナーの作品が光るって算段も(かなり姑息だけど)あったりします。なのでみんな「ポチッ/ズズズー/ピピッ/パシャッ」最速機体を追っかけてください。
まぁ、上で挙げた通り、たぶん筐体在庫が余ってんじゃねーのってのは、おそらく事実と思うんですけどね。棚卸関係、諸々あったのでしょう。ボクは気にしません。はい。
ときに DP3 どうなるんだろう。75mm 辺りのを出してくんないかなぁ…。そしたら、買う。絶対。