だいぶ遅れましたが、This is it を観てきました。場所は、TOHOシネマズ六本木ヒルズ。
7番スクリーンは、ほぼ満席で、盛況具合が伺えました。
本来コンサートとして公演予定だった「 This is it 」の
舞台裏を映画化したもの。映画の構成は、大まかに言ってしまうとオーディション風景と曲毎のリハーサル風景、そしてライブ「 This is it 」のコンセプトの 3構成だったと記憶しています。(ちがってたらごめんね)どの構成要素も、その指し示す方向はマイケルの魅力。もちろん、好きで見に行ったボクなので、そのベクトルに全力でのっかりました。そして、マイケルがどんだけすごいか、ってことを再発見しました。
全部じゃないけどそれなりに、曲も聞いてきたし PV も観てきました。だけど正直いって、あれを作りあげているのがマイケル本人だってことについての実感は、本作を観るまで全く持っていなかったんですよね。だから「マイケルが『演じている』ことは知っていた。が、よもや『造っていた』とは!」って意味での感嘆がすごく大きかったです。
*若いダンサーたちの目標は、マイケルのカリスマで出来ている。
*音楽や映像はもちろんステージを構成する要素の多くが、マイケルのディレクションで出来ている。
*ライブのコンセプトは、(たぶん)マイケルの迎えたい未来で出来ている。
まとめ方としては不細工ですが、上記のような具合でマイケルでなくちゃ実現できない事柄が本当にたくさん。それだけの影響力(強制力でなく、ね)というのは、観てるだけで鳥肌。カリスマ性ってことなんですかね。そういえば、映画冒頭のオーディション通過した若いダンサーが言った ” this is it ” が、すごい良かったな。
それから、仕事をしているマイケルに感服、と同時に惜しい人を無くしたんだなってことを改めて実感しました。彼の仕事ぶりをもっとずっと早くに観ることができてたらなぁと個人的には悔やまれます。
常人離れした天賦の才能というのはさておくとして、観客を迎えることについての謙虚さと、関係者の人心を束ねる力と、完成へ向けて妥協しない姿勢と、それになにより物事の細部を知って細部に拘りぬくとこにはリアルに心打たれました。作詞家で、作曲家で、歌手で、舞台演出家で、ディレクターで、ダンサー。それでもって、関係者を含めたコンサート全体の精神的支柱。なおかつ50歳。こんなの見せられちゃったら、感服するしかないというか、自分が恥ずかしいというか。大勢のアナタ方も恥ずかしがれというか…。
断片情報になりますが「(イヤホンの音の)返しが強すぎて自分の声が聞こえないよ」のクダリでは、(ティム・バートン監督の『チャーリーとチョコレート工場』の)ウィリー・ウォンカ、リアル版の様な細部へ拘るワガママちゃん振りもサービスしてくれたりしてて、そこはそこでまた、観るものの胸をジワッと温かくさせてくれるかわいい 50 歳でもありました。
というわけで、パッケージ化された完成品からでは伺い知ることができないマイケルを観れたし、ここで観れたマイケルが予想よりもずっと凄い人物で、そのことが更に良かった。見ておくべき映画を観たなって印象です。
きっとボクだけでなく場内の大勢も、似た様なことを感じたんでしょうか。映画のフィナーレと同時にボク人生初の映画館拍手がおこりました。この映画の終わりの部分は本編終了後にエンドロールが流れて、更にその後追加映像があるパターンだったので、もしもボクが有頂天になって拍手の口火を切ったとすると…間違いなくエンドロール終了時点だったなぁナド。
そんなことからこの拍手に仕込み臭がしなくもないワケですが、きっと2度、3度観ているヒトも少なくないだろうし、折角の良い作品の印象を損ねたくないので変に勘ぐるのは止めにしました。
そんなこんなで、(尿意との闘いはありましたが)約 110 分はあっという間でした。
それから、DVD 出たらボクはきっと買うと思います。これに直結して、自宅になるべく画面の大きなテレビが欲しいなぁってのも追加で。
それでもやっぱり映画館の音量で体感しておくのが吉と想いますけどね。
映画を見終えた帰りは、最寄りの TSUTAYA へいって This is it サウンドトラック 購入しました。収録曲は、こんな感じ。
ディスク:1
1. Wanna Be Startin’ Somethin’
2. Jam
3. They Don’t Care About Us
4. Human Nature
5. Smooth Criminal
6. The Way You Make Me Feel
7. Shake Your Body (Down To The Ground)
8. I Just Can’t Stop Loving You
9. Thriller
10. Beat It
11. Black Or White
12. Earth Song
13. Billie Jean
14. Man In The Mirror
15. This Is It
16. This Is It (Orchestra Version)
ディスク:2
1. She’s Out Of My Life (Demo)
2. Wanna Be Startin’ Somethin’ (Demo)
3. Beat It (Demo)
4. Planet Earth (Poem)
TSUTAYA さんは心得たもので、レジ脇にサウンドトラックを置いてました。シッカリしてます。
Epic (2009-10-28)
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