どこかのブログで「これはイイ」という好評を得てたので、時節柄購入してみました。
「フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。」
一般的な確定申告関係の書籍は、記帳の方法だとか、科目の割り振りのこととか、申告手続きに絞り込んで詳しく解説しているもの、ほぼマニュアル本といっていいようなものがほとんどと思うのですが、本書はそういう向きではないです。
そもそも税について今ひとつよく分からない部分、ー ナニが経費で扱えるのかとか、どう見せると良いかとか、どうするのが得なのかとか ー そういった駆け出しの個人事業主が「?」と思うようなことについて税理士さんのアドバイスを得るイメージの内容、構成です。
だから、普通の確定申告マニュアル本が答えてくれないような内容がほとんどで、同時に、普通の確定申告マニュアル本に書いてる内容はほぼ割愛。そんな感じです。
しかも非常に読みやすい。税理士 : 著者の対話調のくだけた文章だし、実際「へーそうなん」って思うことが書いてあるし、ライター稼業で自称フリーランス代表の著者が適度にボケてくれるのでボクもボケながら読んでいて良いという気楽さ。いいです。
というか、そもそもこの税理士さんにお願いしたいな。コンタクト取れないかな…
目次
開講のおしらせ
第1章 税金ってなんぞや?
一応おさえる税金の歴史
税金は引き算とかけ算で決まるのだ
申告納税の基礎
給与所得を知らずして控除の道はならず
税金は安けりゃいいってもんじゃない
いろいろあるぞ税の種類第2章 カシコクいこう社会保険
社会保険の種類
健康保険の基礎知識
年金の基礎知識
社会保険と税金の関係第3章 記帳業務はシゴトの家計簿
記帳ってなんじゃいな
領収書は額面15%の金券なのだ
レシートってどうなのさ?
領収書がない場合
ぶっちゃけどこまでが必要経費?
デキた勘定科目は七難隠す
固定資産と減価償却
損益計算書(収支内訳書)でいっちょあがり第4章 ムダなく納税の青色申告
青のはじまりは申請から
記帳水準でかわる控除額
他にはどんなメリットが?
貸借対照表と事業主貸・事業主借
青色専従者給与はメリットいっぱい
減価償却の特例も見逃せない
損失は繰り越せるのだ
青色申告会ってナニよ?第5章 知らずにすまない消費税
1千万円を境目に納税義務はやってくる
課税取引と非課税取引
消費税額の計算方法
フリーランスは簡易課税でじゅうぶんだ第6章 いずれは見すえる法人化
なんで法人化するの?
会社のカタチも様々だ
法人ってナニがいいのよ?
んで、結局どうなったら法人化するの?第7章 しのびよる税務調査の影
調査はある朝突然に…
調査は実際のとこどんな感じ?
税務調査の後始末いろいろ
対策には何がある閉講のお知らせ
きたみりゅうじ著「フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。」
フリーランスのヒトも、そうでないひとも楽しんで読めると思われます。
日本実業出版社
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