各所のご協力も賜りつつ、ひとまず確定申告の作業が完了しました。昨年1年間の総仕上げがようやく片付いた気がします。べつに大したことしたわけじゃないんだけど、だいぶ清々しました。

今回「とりあえず事業関係のもの買ったときの領収書みたいなのはあるみたいよー」という、それはもう相当低水準なポジションからスタートした帳簿作成〜確定申告でしたが、ま、何とかなるもんです。とはいいつつも、はい、今年からは伝票整理とかシッカリしようとココロ入れ替え予定でもいます。

税理士さんの手を借りることもなく、なんとか自力でやりおえた確定申告の手続き一連を以下に振り返っておこうとおもいます。


領収書の保管
これはよくいわれることなんだけど、やっとくべき。やっとかないと経費計上できないからね。必須。結局なんだかんだいって、通説どおり月別に封筒にレシート、領収書を突っ込んでおくと良い。加えてカード会社の明細書も記憶を掘り返すのに大変役に立ちます。カード会社等の明細情報は過去6ヶ月程度しか遡れないので、四半期に1回くらいは打ち出しを作って保管しておくと後々救われるかもしれません。

銀行口座の管理
これは、事業用の口座について。そもそも個人口座と事業口座を分けてない場合もあるだろうけど、ボクは事業用、しかもほぼ入金専用の口座を持ってます。もちろん生活費とかもこの口座から出て行くんだけど、出し方も一律決まった口座への振替のみとしています。この口座を用意しておいたおかげで、今回貸し借り状況の把握の面で随分楽ができたんではないかとおもわれます。というか、個人の口座とごっちゃだったら、ちゃんと申告できたかどうかが怪しいです。あと、通帳記帳もちょくちょくやっときましょう。

伝票の整理
これは、申告前でも別に間に合うと思います。けど、後々の作業量軽減のためにやっといたほうがいい。ファイリングの妙の見せ所として。

帳簿記帳とちょっとばかしの簿記の知識
ボクは今回、ここが一番困った点でした。この部分の為だけに、やっぱり税理士さんにお願いしたいと感じました。高度に専門的って無いようでは決して無いのですが、初めてやるヒトにとってはやっぱりハードル高めです。なので、最低限度でいいから、勉強して知識もっておいた方がいい。『事業主貸』とか『事業主借』とか『租税公課』って何が該当するのかとか、イロイロと非日常な言葉が多用されますしね。言葉だけでなく、開業費とか家事按分計算とか、減価償却とか数字の処理方法自体が変わってくる項目もありますし。
でも、とりあえずなんとかなる。ちょっとネットで調べたり関連本を開く労を厭わなければ、だいたいのことは何とかなります。

控除についての知識
なにせ控除の恩恵は大きいです。ボクの場合はいまのところ単身だし身体も元気だしで、受ける控除は基礎控除と、青色控除と、それからあとは個人で支払ってる社会保険料の分くらいだと思うのですが、その他にも様々控除対象のものはあるみたいですから、知らないと勿体ない。
ちなみに、たまたま今日乗ったタクシーの運転手さんによると、病院へいく際などに使ったタクシー乗車料金は医療費控除の対象にできるのだそうですよ。ま、「だからタクシー使ってよ」ってトークなのでホントかどうかは知らないですが。

確定申告の用紙の記入
確定申告用紙は、基本的に1年の決算の内容を諸々記入してくフォーマットになります。この申告書を正しく記入するために経費とか、支払済社会保険料とか、源泉徴収費とか、経費とかそういう諸々の1年分の合計を出してきたわけです。(や、ま、そのためだけにやってる訳じゃないけどね。)
用紙は、通常は当該期間に所管する税務署から郵送で送られるらしいです。今回ボクの手元には何故か郵送されてこなかったんだけど…ま、送られてこなくても、最寄りの税務署へ足を運べば、好きなだけ持ち帰ることができますので心配無用です。

ということで、ボクは一応事前に税務署へ足を運んで用紙を貰ってきてはいたのです。が、ところが、貰ってきた確定申告用紙、今回は使いませんでした。なぜかというと、会計ソフトが存外お利口だったから。

総ての会計ソフトがそうかまでは判らないけど、ボクが使った『やよいの青色確定申告』は申告書フォーマットを備えていて、それを自宅プリンタで出力したものってのが、税務署でもちゃんと通用するのですね。あー、おどろいた。もちろんフォーマットを備えているだけではなく、会計ソフト内で会計内容をボタンいっぱつで申告書フォーマットに挿入していくことができて、作業的には、かなり楽に提出用紙作成が完了します。
だから、字が汚くて筆無精のボクが、極限の緊張状態の下、税務署から貰った大切なたいせつな用紙へ、細心の注意と普段の倍くらいの筆圧を払って書き込む必要はまったくないワケです。よかったよかった。
もし市販の会計ソフトを利用していなくても、国税庁の提供する下記のウェブサイトで、申告書を作れるみたいですよ。

平成21年分 確定申告書等作成コーナー
https://www.keisan.nta.go.jp/h21/ta_top.htm

申告時に持っていくもの
上で作成・出力した確定申告書の押印済みのものと、決算書(損益計算書と貸借対照表とか、これも会計ソフトが必要事項記入済みを生成してくれた!)の押印済みのものとを持って、管轄の税務署へ持ち込みました。
提出用の紙と、複写式で(住)って書いている2枚目が提出用の出力物になります。が、これだけでは自分の手元に控えが残らなくなってしまいますので、自分控え用として、もう一部複写を持っていくと良いです。税務署押印済みのものを控えとして返却してもらえますから。
上の申告書、決算書を提出するのはもちろんのこと、忘れないようにしたいのが、源泉徴収票や、国民年金などの支払証明書を持ってゆくことです。お忘れなく。
更にいうと、支払い証明書に関して、今回ボクは支払済の領収書を束で持ってたのですが、そのまま取り上げられてしまいました。これはちょっと失敗だったな。だって、アレ、戻ってこないそうなのです。事前に適切な機関へお願いして、年間の支払い証明書をちゃんと用意してもらうようにするのがクールと思われ、次回からはそうしようとおもいます。これまた、手元に取っておく用の複写の作成もお忘れなく。

申告手続き
て、感じで。税務署での申告受付作業はむちゃくちゃ短時間で終わりました。正味5分もかからないほど。
その場で何かしらの数字を確認するでも無く、単に紙を受領しました、ハンコ圧しました、控えお返ししました、それじゃまた来年っ!くらいの勢いで終わり。あっけない。もうちょっと何か絡んでほしいくらい。
余談になりますが、神奈川にいたころも都内に越してからも共通して、ボクの中での税務署職員は、他の役所と比べて全然威圧的でなく、でもかといってそんなに仕事できる感じでもなく、少々フワッとした公務員って印象です。

決算、青色申告の成果
決算を終えてみた結果、今年については売上げが源泉徴収されてる条件だったこともあり、納税額としては過払い状況でした。なので、今回の申告内容が無事に承認されれば、過払い分は戻ってくる予定です。
青色申告でなかったら源泉分を上回って追加で払う税金が出てたのかもしれないなって思うと、やっぱり青色申告選んでおいて良かったなって感じてます。