英治出版発行のジョン・W・ムリンズ (著)『ビジネスロードテスト 新規事業を成功に導く7つの条件』を読みました。
本書の目次は下記のとおり。
訳者まえがき
第1章 ビジネスチャンスを見極める
第2章 魚は食いつくか
第3章 市場の評価
第4章 業界の評価
第5章 競争優位の維持
第6章 起業家としての夢の実現
第7章 CSFに対する実行力
第8章 バリューチェーンとの関係
第9章 7つの成功条件モデルの活用
第10章 ビジネスプランをまとめる前にロードテストに役立つツールあとがき
http://www.eijipress.co.jp/book/book.php?epcode=2006
目から鱗の新しいことが書いているわけではないです。近い業務に就いている人なら多かれ少なかれ考えたことがあることが体系化して書かれています。
が、だからツマラナイとかいうことは勿論なくって、自身の現在の検討課題を俯瞰すること、課題の抜け漏れをチェックすること、また改めて自分の実態と照らし合わせて業務を省みるというような点で、一定の効果が期待できる書籍といえそうです。
同様の理由から、着任間もない経営企画担当者〜事業開発担当者にとっても、業務プロセス構築やマイルストーン立案にもってこいの一冊ではないかと感じられます。
ボクはたまたま新規事業の立ち上げに関して検討推進する、もしくはその為にメンバの牽引役をやるような機会に恵まれている立場柄、一応、有意義なオサライとさせてもらいました。
新規事業の企画立案や企画評価に関しては、ほとんど現業で忙しい他部署のメンバと議論したりする機会はほとんど無いですし、あればあったで現業のグチになりがちですし、有無を言わさぬ王道的な新規事業企画・開発手順というのは世に存在していない(ま、正と感じられる手順手続きと、人・時間・お金などリソース面から現実実行できることともまた違ったりしますからね。往々にして。)と実感してますので、そういう面からありがたい一冊になりました。
新任にせよミドル層にせよ業務をこなしてくのは無論なわけですが、かたや社長はじめ偉いヒトタチがこういう業務プロセスのことについて最低限の理解を持っていただけると、物っ凄くたすかったりするのですが。彼らはしばしば天真爛漫ですからね。
英治出版
売り上げランキング: 46635