この土日に遭遇しちゃったどうでもいい雑っとした話を三つほど。
ホントにどうでもいいからね。言っときましたからね。

クリーニング店での出来事。
ボクがクリーニング店の店先で自転車に鍵をかけているスキに、おばちゃんが2名先に入店してしまったところから事が悪化することは予想できていましたが。

クリーニング店の受付はおばちゃん2名。相対して狭い店内のボクの先客もおばちゃん2名。これのそれぞれが、世間話はじめちゃって、仕事が進まないすすまない。ラチがあかないあかない。
方や、「割引はできるのかね?」「(割引の、かな?)お葉書はお持ちですか?」「はがき?ああ、もってるよ(財布からメンバーカード出す)」「あ、それではなくてですねですねぇ」「じゃ、どのはがき?」…云々。
もう一方、「いそがしいわよねぇ」「ねぇ」「あたしのなんか、クシャっとなってもいいんだからバサっと詰めちゃって」「あ、あたしカバン持って来てるんだったわw」「あら、ウチはねぇハンガーなんかいらないんだから。ハンガー全部とっちゃって。」「袋ついてたら型くずれなんかしないのよぉ」「あら、お客さん並んでるのに、ゴメンねぇ。すぐ済ませますからね」…云々。
もういいヮ。とりあえずその口数を今の半分くらいに減らしてくれさえすれば。

イタリア料理店での出来事。
連れの女性に対して、ものすごく陰湿に、延々とグチグチグチグチ…オラオラオラオラ…ブチブチブチブチ… 言い続けるその両の眼があらぬ風にイっちゃってる、初期の J リーガー風の男の話。
他所の話なんて聞きたくないし、ましてこんなのが吐くグズなど全力で聞きたくないのに、であればこそ一層これがどうにも耳に触る。女性への叱責、恫喝の具合、声色の陳腐さに辟易だし、実際にはすごく美味しいはずのご飯がマズイまずい。という経緯で、こちらの忍耐が「もうこれ以上は限度だな…」ていうまさにそのタイミングで、異常に顔が真赤っかでおなじく異常に眼が血走った男が、カバンをガサガサゴソゴソ…。
なんとまあ!「バラの花束+店員さん写真とってください+ダイヤの指輪」のまさかまさかのコンボ攻勢。あんまりにもあんまりな眼前での出来事に唖然としつつも、全体として「あ、ナンセンスもののコントなんだ」と理解が及んでようやく笑わせていただきました。この間 0.3 秒くらいかかったとおもいます。憎しみと笑いが共存するっていうなんとも居心地の悪い心情でした。こんな気分は人生史上初体験かもしれません。
まず何よりも、あのドロンドロンの自己陶酔感とかは公共の場では大人としてナシとおもいます、と。それからダイヤの指輪のスペックを相手へプレゼンするのは大分格好悪いことを目視で確認できました、と。あと、連れの女性が叱責にも恫喝にも100%スルーを決め込んでいた様子(宙を舞う小虫を「パンッ!」ってやったり)からみてなかなかの手練ですよ、とかね。突っ込みどころ多すぎ。そういうの嫌いです。
とはいえ、どんだけチープなドラマでもお見かけすることのできない奇跡のコンボ・イベントが見れたのは貴重な経験でした。正直ドッキリなんじゃないかとすら思いました。

喫茶店での出来事。
唐突に見知らぬおじいちゃんに話しかけられました。なんでも、ボクの喫茶店マッタリ午前の部でちょくちょく遭遇していたらしいそのおじいちゃんがボクのノート型PCに以前から興味津々だったということで、意を決して今日ボクに声をかけたんだそうです。「うっすいねー。前から見せてもらいたかったんだよねぇ」だそう。
仕事の関係で月に何度もベトナムの方の工場へ赴くらしく、その渡航の都合上薄くて軽そうで、それでもって老眼の都合から画面の広い Macbook Air に興味が沸いたんだそうです。「いますぐさ、オレの連れもくるからさっ、そいつにも見せてやってよ」なんて感じで、ノートPCを開いてみたり閉じてみたり持ってみたりで中々のアゲぷりでした。が、後を追ってきた連れ(5歳くらい若そう)は「○○さん、いいから。迷惑だからさぁ」って感じで抑えが効いてました。
みんな、イいとこ・ワルいとこを相殺しあえる仲間と支えあって生きています。

など。ヒトって、いろいろありますよね。

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