奥村倫弘さんの「ヤフー・トピックスの作り方」を読みました。
ヤフーのトップ画面の、上段の、センターの、8つのトピックスが並ぶあそこのところのはなしです。
ヤフー・トピックスに取り上げられて、ヤフーからのリンクで、自社のサービスサイトがダウンしそうになってしまう、という類いの美味しいおいしいお話ではありません。そういう意味での「トピックスの作り方」ではなくて、ヤフートピックスの運営部署内部の人の手によって、ヤフー・トピックスというサービスの運営の舞台裏や、トピックスの選択の仕方、タイトルの付け方、ひいてはインターネットの台頭と「ニュース」というものの質的変遷などについて描かれた一冊です。
目次は以下。
はじめに
1章 トピックスの作り方
2章 13文字の作り方
3章 コソボは独立しなかった
4章 既存メディア、ネットメディアとの関係
5章 トピックスに載るニュース載らないニュース
http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334035587
例えば、普天間基地のニュースなんかは重要要件なのでトピックスに掲載するのだけど現実にはあまり読まれない傾向、なんて事例の案内もあり、結構ショッキングだったりします。やっぱり、2ちゃんまとめサイトみたいなネタの方が読まれるのか。そうなのか。なんか、ショックだ。
それから極当たり前のことではあるのですが、売り気たっぷりのECサイトや同様のコーポレートサイトなんかはやっぱりリンク張りづらいそうで。そりゃそうだ。そんなことよりも、やっぱり公平性、公共性とか、読み手にとって真にためになる情報の掲載サイトの方が優先ですよね。当然すぎるけど改めて納得。
前の記事「R25 のつくりかた」から、今回の「ヤフー・トピックスの作り方」と、なんだか「つくりかた」づいてるな。偶然だけどね。