ダ・ヴィンチ・コードの、ダン・ブラウンさんの作品、天使と悪魔を読みました。
上・中・下の三冊構成。滑り出しの上巻にはちょっと時間がかかりましたが、怒濤の展開に誘われて中・下巻はあれよという間に読み終えました。

作品の中身は科学と宗教が対立する世界観の中で繰り広げられる、インディ・ジョーンズという感触。


インディ・ジョーンズを引き合いに出した通りあたかも映画用に描いた感があるのですが、その訳が、本当にその目的だからなのか、あるいは海外小説って大体そんな感じなのか、その辺のことはあまり良くわかりません。そもそもここ数年間殆ど小説というものを読んでいませんし、まして海外作品は何年ぶりダロという体ですから。面目ない。

基本ジェットコースター某という感じで面白かったです。が、あえて苦言を言わせてもらうとすると、最期のさいごの締めくくり方があまり良くない。全体を通じて、冒険とサスペンスが知恵と汗とでお宝と美女な感じでして、なんとも型どおりと言いますか、大味といいますか、要するに雑じゃない?と。最期は、締めくくりは、幕引きこそは、もうひと頑張りできたんじゃない?と。或は、その辺りもまたインディ・ジョーンズの系譜として味わうべきなのか、など。

とかなんとか難しい事はいいこなしで、面白おかしく読むべき娯楽作品です。三巻あるからたくさん楽しめるゾ。

天使と悪魔 (上) (角川文庫)
ダン・ブラウン
角川書店
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