堀江貴文さんの「拝金」を読みました。もちろん iPhone App版です。

ちょっとばかし空いた時間と移動の時間とに読むには、やっぱり電子書籍形式は有り難いです。本を持ち歩く手間もないし、本を置き忘れることもないですからね。それに価格安いですし、場所もとらないですし。書籍 Appとしての使い心地は、可も無く不可もなくでした。この辺はもう少しなんとかなると思うんですよね。なんとか。

で、構成について。ボクはふだんほとんど小説を読まないからあまりコレってことは言えませんが、

ページ数としては600ページを越える作品ですが、ページあたりの文章量は少なく、ストーリー展開速度重視って感触です。ササッと読み切れるのは好印象でした。本当は各エピソード毎に情報量を増やす事もできたでしょうから、その部分については今後の作品に期待。

それでもって内容について。これもやっぱりコレってことは言えませんが、テーマは「欲」と「青春」。半フィクションの自分史みたいな感じとしておくとよいのですかね。色々あった当事者ならではな中身になってると思います。面白かったというか意外だったのが、その欲の深さとは反対に自我についての描写は薄口だったこと。むしろ(オッサンに対して)従順にさえ描かれていたのが、なんだか興味深いコントラストになってたりします。
それからもう一点興味深かったのが、そうか堀江さんは小説を書くのか、ってこと。しかも表現手法も大分こなれてる。なにかしらの手助けが入ってるのかどうか、入ってなかったらとても好印象なんだけど、どうなんだろうね。いや、正直、代筆だろうがゴーストライターだろうが一向に構わないですけども。十二分に楽しめましたから。

ボクのツイッターのタイムライン上では本書についての好評の声がすごく多いです。App の最期のページにtweetボタンでもついてるのか?って勘ぐったくらい。

お盆休み、Uターンラッシュのお供にどうぞ。
堀江貴文 拝金
堀江貴文 拝金 – Mobilebook.Jp,Inc.