みなさん、MacBook Air は欲しいですか? ボクは欲しい。とりあえず言っただけです。

まぁ、大分好評のMacBook Air 話もテンション上がって良いと思いますが、そろそろApp Store のことなんかもちょっと考えてみようかしらと思っています。MacBook Air のリリースと意外な好評の陰になってしまってるきらいが無くもないですが、個人的には今かいまかで、結構期待を膨らませています。App Store は当面、Apple のノート、デスクトップ製品向けの限定つきであろうと思われますが、一般ユーザのデスクトップアプリ市場全体の流通のありさまが大きく変わる先陣を演じてくれそうだと、そういえるだろうと。ね、期待を膨らませてるでしょ。

流通のありさまが大きく変わるその結果というのは、ボクたちユーザにとっては面白い方向に変わるとおもってます。安価でもしくは無料で(もしかしたら広告つきで)、新しいアプリが、いつでもすぐに手に入るというおもしろさ。ボクたちユーザだけでなく小さなアプリメーカーにとっても面白いチャンスになるとおもいます。安価もしくは無料であるいは広告収益を見込んで、気の効いた新しいアプリをリリースして(元締めアップルに3割持ってかれるにせよ)グローバルな販売チャネルが手に入るという。
それでは、大きなアプリメーカーはどうなのか。


大きなアプリメーカーはどうなのかというと、ここはたぶん面白くない方へ変わるんではないかと空想してます。まず7掛けという点については、彼らにとってはたぶんほとんど問題じゃないというか、従来の流通も似たようなもんであっただろうと思われます。だから料率自体は参入しない要因にはならない。だろうけど、もうすこし別の側面に彼らにとっての問題がありそうに思えます。
それはフラット化というか、一種の過当競争状態。メーカーの知名度も、メーカー保証の安心も、パッケージの洗練も、店頭での見栄えも、流通の多様も購買者にとってはほとんど関係がない。ただただ使えるか使えないか基準の競争状態(に近いもの)が生まれるんではないかなということ。運営コストがとても小さな開発者たちによる、もしかしたら枯れたテクノロジーでの、必要十分で動作機敏な軽量単機能製品と戦ってゆかなくてはいけなくなる状態。例えて言うなら、立地と品揃えに差がないスーパーマーケットvs地元商店街のような。どっちでもいーよ、手に入りさえすれば、そして安ければ、と。
そのような流れを簡単に記すと、「1. iPhone やiPad のように、新種で少額のアプリが増える。」「2. 機能的な細分化が進む。」「3. 大きなアプリが売れずらくなる。」という具合に。

そういう傾向と同時に、なにぶんインストール先のコンピュータ上でアプリが購入できるという流通の最短コースが実現するわけですから、地点を移動したり、在庫調整があったり、棚を占有したりする既存の販売チャネルでこそ、なかなかパッケージ製品とかが捌けなく、そういう理由で既存の流通に嫌われるだとかなんだとかの果て、メーカーは独自の流通に資源を裂くだとか、少々災難なことになるんじゃないかと、もう一歩空想が広がります。各メーカーは手当てするでしょうよ。でも手当て実らずとなりますと、残すは、「4. 大きなアプリがASP化する」や「4. 大きなアプリが独自DL直販を主軸化する」とかそれくらいしか余地がなくなるんじゃないだろうか、と。それから、後はもうApple 製品に向けたアプリの開発は止める、とかね。でもMSも手をこまねいていないでしょうから同様のことを実現するんだろうと思われるわけで、結局、行き場が無いから、じゃあとどまって頑張ろうじゃないかという身悶え。

もともと売上げの作り方が異なる新聞、雑誌や、音楽、映像の業界のネタとは違って、今回のApp Store の件ほとんど誰もジタバタしていない(すくなくとも表面化してない)ように見受けますから、実際のところは全然大丈夫なのかもしれませんが、どうなるんでしょうね。

以上、空想の話でした。
さてさてMac App Storeのリリースは年末か、年明けになるのか。非常に楽しみです。

Apple MacBook Air 1.4GHz 11.6インチ 64GB  MC505J/A Apple MacBook Air 1.4GHz 11.6インチ 64GB MC505J/A