道を訪ねられてしまいがちです。
東京がグローバルシティなことと、もう一つにはたぶん見た目が濃い口なせいで、年に一〜数回は海外から旅行客に道を聞かれたり、写真を任されたりします。近年は特に若いアジア系がふえました。彼らは概ね100%の確率で(日本語でなく)英語で話しかけてきますね。その辺はわき道だからどうでもいいとして。
今回、交差点のコンビニ前で声をかけてきたのは、地図を片手にしたアジア系の渡航客。恐らく中国人。眼鏡の男性。歳のころで30前後かな。何故だか、彼にどう言われたのかをまるっきり憶えていないのですが(なんでだろ?)、要するに秋葉原駅へ行きたいということ。知ってる人にはご存知の通り、昭和通りから秋葉原駅の経路は地理的にはほぼ最上級のシンプルさです。通り沿いに歩いてゆけよ、ゆけば判るさって状況なのです。そんなこの上なくシンプルな状況にも関わらず、ボクが口にできることといったら。
「ゴーストレート。イエス、ディスストリート。アバウト スリーハンドレッドメーター。アンド、ゼアイズ アキハバラステーション。」「(ときに)ドゥユーノーヒアァ・・・ブロック?」
だってさ。バカバカバカ。ギリギリ彼の知りたいことは伝えることができたハズですが、会話の品質としては海抜ちょい下です。ビッチャビチャ。情けなさを通り過ぎてもはや薄らみっともない。いっそキモい!というものです。
そんでま、俗に嗚呼英会話が出来たなら素晴らしいのにと定番の嘆きへと流れようかと思ったのです。が、ふと冷静に考えてみると、ボクが英語ができません。でもそれよりも更に手前に、ボクは地図や土地勘に疎いです。人に無関心です。無駄話が嫌いです。たった2秒間省みるだけでも、そういう負の四十奏を奏でまくってます。そういったことと照らすと、今回のみっともない受け答え品質問題、言葉の壁ドーノコーノよりももっとずっと根源的な、そもそものところに何か大きな問題を孕んでいやしないだろうかと思え、やや考え込んでしまうわけです。
それから前に道を訪ねられたときにも同じ事思ったんですが、iPhone の地図を使えよってね。成長しないな。iPhone アプリといえば、音声翻訳ってジャンルのアプリもありましたね、そういえば。