ここ2,3 週間くらいでしょうか。Mac App Store で気になってジトッと眺めていたアプリを思い切って使い始めてみました。
Mac用の Flickr クライアントアプリ flickery です。

flickery

このブログに掲載している写真もそうですが、ボクは個人の写真を諸々写真共有サービス Flickr へ格納しています。で、このFlickr のサービスを利用するにあたり従来はウェブブラウザ経由でしか利用しかしてきておらず、また写真データを同サービスへアップロードする場合にも Flickr で公式に配布されているアップロード用アプリ「Flickr uploader」を使ってきました。


そういった、いわば何もチューニングされていない素朴な環境ではあったものの、特に不便や不足な事は何も感じていませんでした。そう、iPad へ FlickStackr をインストールするまでは…
iPad のFlickrStackr は非常に便利です。ローカル保存の写真を見るような感覚でサービス上の写真を楽しむ事ができます。この経験から、どうやら flickr はウェブブラウザ経由ではないほうがよりいっそう楽しめることに(ようやく)思い至りました。なので今度は iPad での経験をラップトップとデスクトップへ逆流しようと画策し本アプリ『flickery』導入を決意した次第。

flickery

とはいえ、購入前には、本Flickr クライアントアプリ『flickery』でできることの範囲について、どこまでできるの?ただのビューワーじゃないの?ちょっと訝しみもしました。が、実際にこのアプリをDLして使いはじめるとウェブブラウザ経由で操作するのとほとんど変わらず沢山のことが出来るということに直ぐ気がつきました。あーこれは期待はずれの単なる写真ビューワーでは全くないぞ、と。

あまり細かな機能までは拾いきれませんが基本的な機能についてちょっとだけ。
上の画像にあるとおり自分アカウント上に保存・管理している写真データについてはウェブ経由でできることはだいたい出来るようになってます。各写真のinfo の表示/編集、exif 情報の表示/編集、コメントの表示/編集といった一連の行為ができます。もちろん、set の表示/操作、Favした写真の表示/操作、登録グループの表示/操作などもアプリから可能となっています。もちろん自分のコンタクトのみなさんの新着なんかも当然見る事ができます。
これら基本機能のほか、アプリ独自に「Gallerlies」という機能を備えています。Flickr上のset機能ににたものですが、他者の写真作品をギャラリーに追加してゆき自分だけのギャラリーをこさえるような利用の仕方っぽいです。間違えた。Gallery は、Flickrのデフォルト機能でした。たとえば「空」とか「猫」とか「ポートレート」とかのタイトルのギャラリーを作って、その中へ写真をスタックしてゆくような用途と思われます。

flickery

そのほかにも、触れておきたい特筆点はいくつかあります。箇条書きで味も素っ気もないですが、これらがそう。
* フルスクリーン表示機能
* Flickr 内キーワード検索機能
* 写真データの(メールやツイッターなんかの)共有機能
* 写真データのダウンロード機能
* 写真データのアップロード機能

そしてなにより気に入ったのが、次の項目。
* Mac のトラックパッドのジェスチャーへの対応

トラックパッドに慣れたユーザであれば直感的と感じることが出来る操作が、各ジェスチャーへ割り付けられていて、使っていてすごく気持ちがいいです。『三本指縦方向スワイプでファイルダウンロード』に気がつくには、少々ひらめきだか偶然だかの後押しが必要かもしれませんが。このジェスチャー対応だけでも、脱ブラウザした甲斐があったというものです。通常のブラウザ内での少々不自由な操作へ払う注意力を写真の閲覧へ振り向けることができるようになる印象です。
Flickr へ沢山の写真をアップロードしていたり、あるいは沢山のコミュニティに参加してるヒトへ薦めたいのはもちろんのこと、Flickr に上がっているたくさんのオモシロ(やウツクシやオドロキや…)写真を眺めて時間を過ごすのが好きなだけのヒトにとっても、捗るアプリといえそうです。

flickery – Eternal Storms Software
flickery - Eternal Storms Software

追記
書こうと思ってたのに、忘れた。案の定だけど。
flickery は、現時点では1つのアカウントだけの対応みたいです。複数のflickr アカウントへ対応可能になるときっともっと素晴らしい。