- フランスの兄弟からの矢の様な避難の催促を受ける。
- 東京に住むボクらの冷静な判断と計画行動の意思を伝える。
- フランス、全力で無理解。
- 兄弟が痺れを切らし故郷へ通報TEL。
- 故郷の御老体が不安の極北に立つ。
- 故郷からの矢の様な避難の催促。
- 東京に住むボクらの冷静な判断と計画行動の意思を伝える。
- も、当然無理解。
- 故郷のご老体、心労が祟り本当の意味での119。
- こちらでは、この事象を二次災害と認定。
- 驚く程の定価で明後日の片道航空券を購入し
- フライト!
- 御老体は元気そう(なにより!)
- 普通に観光。普通に親戚同士の親睦会。
- 二泊三日で世話になり、夕方の便で東京へ戻る。
以上が、今回の帰省の総てでした。できたらもっと真っ当な段取りのもとで観光気分を味わいたかったです。
南国の初夏の陽気を立ち去ってから約2時間後の夜の七時。雨雲の中を突き抜けて到着した灰色で小雨模様の東京は相変わらずの不安ムードでした。継続する地震の不安は当然、遅々として成果の見えない政府と東電の給水作業、その間垂れ流しで拡散をつづてるかもしれない放射性物質。またこれを煽るようにして報じられる海外メディアからの情報。加えてほうれん草。計画停電。被災地の物資供給の不備。そして人通りも自動車もまばらな往来。ついさっきまでの陽光とのコントラストに想定よりずっとドンヨリとした気分で家路につきました。
今回は妙な事情での帰省でしたがそれによって感じられたのは、起こっている出来事そのものの重さとは別に、情報と猜疑心とで心が参ってしまっていたようだということ。
とかくウェブでは、様々の人が自分の心の安定を取り戻すべく過去の事故や放射線関係の専門的見識が唄われ、ひどくネガティブな見解が書き付けられ、そして憂さを晴らすようにして批判めいた言い分が横行していたような気がします。このすべてに付き合っているとこちらもまた変になるというものです。なので、あまり過剰に情報を摂取しすぎないよう自ら意識すること必要。
少なくともボクにはそう。少なくとも暫くはそう。