昨今のAV機器は、HDMIケーブルで繋がり合います。

Marantz NR1402

家庭で利用するAV機器のバリエーションといえば、まずは映像と音声の出力先としてテレビモニター。つぎにソフトのプレーヤーとしてのブルーレイレコーダー。それからプレイステーションなど家庭用ゲーム機。に、加えて件の Apple TV もです。さらにホームシアターに興味あるヒトなんかだと5.1chスピーカーセットも必要になるかもしれません。

これくらい考えてみると、HDMIケーブルでつながる可能性あるAV関連機材は5種ほどありそうです。ええ、ええ困りました。何が「困りました」かというと、ウチのテレビにはHDMIの端子は3つしかついてません。

このHDMI端子不足に対して、答えを求めて半日程彷徨った結果、辿り着いたのがAVアンプへ期待するという選択肢です。昨今の市場にある、ホームシアターを意識したような5.1ch〜7.1ch サラウンド対応アンプの一部の機器には HDMI の入力を4口〜6口備えているものがあります。それです。ていうか、これだ。これで、自宅にあるゲーム機やブルーレイレコーダーやApple TVからのHDMIを一旦AVアンプのinput側へ集中して、このアンプからTV側へoutputする。なんとスマートでしょう。

で、この役割を担ってもらう製品を探し求めヨドバシカメラ秋葉原店へ足を運んだところ、今回の最終結論となる Marantz NR1402 に遭遇しました。Marantz NR1402 は HDMI 入力を 4 口、出力を 1 口備えた、デフォルト 5.1ch、拡張した場合には 7.1ch のサラウンド対応のAVアンプです。

Marantz NR1402

ボクにとっての最大の魅力は、まず外寸サイズが小さ目であった事。外寸で 440×105×369mm、重量は 8.2kg です。このサイズならリビングに設置しても圧迫感が小さいですし、頑張れば購入後自宅まで自力で持って買えることができそうという判断もありました。(実際のとこ自力運搬は大変だったけどね) このサイズの魅力に次ぐ魅力は販売価格。同領域内の同等水準の製品としてはそこそこ控えめな方だった事が言えます。そして何よりの決め手になったのは売り場の店員さんが非常に好感度が高かったことです。
店頭には一世代前の製品NR1601や、その上位機種NR1602があったにも関わらず、こちらの生活環境を聞いたうえで、NR1402をアレンジしてくれた感じが良かった。それから、ネットワーク機能の説明や、3機種間に音質の違いが無いこと(対応チャネル数は違いますよ、念のため)の説明、またアンプで欲張っても案外と7.1chとか9.1chとかは普通の人は環境の制約などから断念せざるを得ない場合が多いというよう説明までもしてくれて、なんだか買う買わない関係なく普通に楽しかったんですよね。あーそー!へーそー!てなもんで。そういう人物からこそ、物は買いたい。ということで、その場で決定。こちらからはなんの交渉もしてないのに、店頭表示からさらに値引いてくれて、結果的に価格コム最安よりも安く手にする事ができました。ありがたい。

反対に、1ランク上のNR1602、NR1601に惹かれることが無かったのは、既にApple TVを導入済みであり、AVアンプにネットワークオーディオ的な機能を求める必要がボクには一切無かったから。もし仮にAppleTVをもって無かったら店頭価格で3.5万程も高価なNR1602の方を選んだかも。

で四苦八苦しながら家まで持ち帰り、いよいよ開梱&設置。実際にNR1402を自宅に設置してみてどうだったか。

Marantz NR1402

上にも挙げた通り、Marantz NR1402 のサイズはアンプにしてはコンパクトですし、音量・音質ともに一般家庭用としては十二分に感じられます。それから、初期設定時にはバーチャルな音響を設定する為に室内でのリスニングポイントにマイクを設置する例のアレを経験する事ができました(マイクは付属品)。バーチャルなんか使わないと硬派ぶっておりましたが、お恥ずかしい。いざやってみると案外悪くないです。バーチャルといえば、結構前にテレビをのせる棚を検討していた折に、Yamaha製 のピアノブラックがシックなシアターラックYRS-1100なんてのも検討してた経緯があります。サラウンドスピーカーの配線についてネガティブな志向も持ちつつ。まあバーチャルでも良いじゃないかという方向性です。が、ボクの手元には前々から持っていて今は使わなくなってしまった木製のスピーカーがあり、どうかしてこれを復活させたかったという事情もありましたのでその願いが叶ったという意味合いでも、木製スピーカーの復活と棚の効果で室内の色味が明るいオーク材色に統一できたという点でも、今回の Marantz との出会いは本当に良かった。

さて、余談。
NR1402に決定する前段階、当初の最有力候補は、100 周年を迎える DENON の AVR-1612 という製品だったのです。が、希望の製品をヨドバシ店頭で目の当たりにしたところ、なかなかな圧迫感を感じさせる、少なくとも持って買える気を失せさせるのに十分な貫禄あるサイズ(W435×H162×D382mm)であったことから、今回は断念。

余談の余談。
ボク、じつは購入するその日まで、Marantzってメーカーのこと一切知りませんでした。聞いた事すらなかった。だけど、素敵な製品と、素敵な店員さん(まあまあオジサン)でありました。よかった。
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引き続き、本機の各種設定について探索にいそしんでみます。


マランツ 5.1ch対応 AVアンプMarantz NR1402/FB