ガー・レイノルズの「プレゼンテーションzen」です。

禅のマインドと、プレゼンターのマインドとの融合。は、言い過ぎにしても、要するに言いたいことをシンプルにまとめることと、それから適度に扇情的なプレゼンテーションを目指しましょうということで理解しました。
良い本だとおもうし、年に一度くらい本書に立ち返ろうかと思えるような教科書的な部分があります。

本書の目次は次の通り。

目次

謝辞
ガイ・カワサキによる序文

INTRODUCTION イントロダクション
 ・今日のプレゼンテーション
PREPARATION 準備
 ・創造性と制約
 ・アナログ式に計画を練ろう
 ・ストーリーを作り上げる)
DESIGN デザイン
 ・シンプルであることの大切さ
 ・プレゼンテーションのデザイン:原則とテクニック
 ・サンプルスライド:画像とテキスト
DELIVER 実施
 ・完全にその場に集中すること
 ・聴衆と心を通い合わせる
THE NEXT STEP 次のステップ
 ・長い旅が始まる

フォトクレジット
インデックス

問題はどこにあるのか。
プレゼンテーション・シートと企画書ないし実施計画書が混同されがちだということだろうとおもいます。この2つは別の目的のものだということを確り自覚することと、2つの資料を作ることを面倒くさがらないことが肝要かなと思います。それからスピーチ用の台本とプレゼン・シートもまた別ということ。

かくいうボク自身、言いたいことの総てを投影用シートへ入れ込もうとしがち。説明をしようとしてしまうんですよね。それはもう賃貸契約のときの契約書類読み上げのように。べつに「いいましたよね」の証が欲しいわけじゃないし、聞き手にとっては面倒な話としてしか記憶に残らないだろうにね。結果的に、細かな文字を使いがちです。細いグラフを載せがちです。
でも、そういうことじゃないんですよね。わかります。感動したり、驚いたり、そうなんだ!ってなってもらう方が大切。聞き手の記憶に残ること考えないと仕方ないですしね。

それにプレゼンター自身においても、信じることの全部がデータによる裏付けってんじゃ、言えることの頭打ちがありますからね。そこには新しい提案は生まれない。

というわけで、提案機会の多い人や客先トークの多い人で、行き詰まり感を感じてるひとは是非。


プレゼンテーションzen