Mubz snap

年の瀬。小生意気に今年一年を振り返る。

まあとにかく短い一年だったなあという感想はボクだけじゃないんじゃないかな。2011年の滑り出し1、2月がどんな出来事があった月だったのか、ほとんど何も覚えてない。記憶と時間の軸はとにかく3月。大きな揺れのこと、帰宅ラッシュのこと、コンビニから食料品が消え失せたこと、津波のこと、原子力発電所のこと、避難のこと、ガイガーカウンターのこと、汚染と風評のこと。そういったことならば、つい昨日のことみたいに覚えてる。

幸いボクらは直ぐに日常へ戻ることができたけど、あれ以降、戻るべき日常そのものを作ることから始めなくちゃいけない、そういう状況を余儀なくされた人生の数は少なくない。そういった人からしたら、ボクらは平和そのもの、日常そのものを生きているわけだけども、きっと日本中の誰しもがちょっとだけ暗い影を纏った日常へ戻っていったんだと思う。
ボクの生活には、当たり前であった事柄に対する不信の追認と、ペットボトル水が不可欠になった。いつ転倒するやもしれない不安定な乗り物にグッときたのもこの年だからかもしれない。

揺れて、動いて、崩れて、無くなる。そうしてまた創り上げるのが当たり前なんだと理解していかないと色々と踏み外してしまいかねないことに思い至る一年でした。