Mubz snap

今は今しかないのに写真を撮らないとか。意味がわからない。
なんていう刹那的でちょっとクレイジーな子へ Lomography の LC-A+(ロシアレンズ)をプレゼント。

ロモグラフィで販売の LC-A+ は木箱の梱包で、分厚い作品集が同梱された、トイと呼ぶにはちょっと立派な品。で、この分厚い作品集は、その殆どのページが写真作品で占められているんだけど、実は LC−A+ 機の取扱説明書も兼ねている。

分厚い冊子の後半分に、台割構成としてはまだらというあり得ないスタイルで カメラ LC-A+ の取り扱い説明のページが十数ページほど挿入されている。大企業が製造し販売する通常の製品ならば絶対に、断じて絶対に考えられないような取説仕様。悪くするとクレームにもなりうる仕様。なかなか選択できない手法だとおもうんだけど、ロモならこれができてしまうというのは、立派なブランド力だなと、ポジショニングわきまえて利用してくるなと。ひとしきり関心しました。

取説にあたる黄色のページの場所は、冊子を閉じた状態でも紙の色味なんかで一応識別できはするんだけど、視知覚の個性だとかアクセシビリティ配慮なんてことを言い始めたら絶対に採用できない編集方針だとおもいますが、そういうのを突き抜けなくちゃ生み出せないものもあるということで。

思い切って何かを捨てると、自然と新しいものが生まれる。これは取説のことだけじゃなく、主要製品であるカメラそのものの機能・仕様にも反映された哲学といえそうです。総てにおいて、そういうスタンスで挑んでることだろうと思います。もちろんそういうブランドを体現することで製造コスト減効果を測る思惑も多分にあるでしょうけどね。ともかく、おもしろいな。

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