体験版を使い始めて、まだ1週間は経ってない。
けど、相当気に入った。のでとりあえず書く。

GTD なんていう、しゃっちょこばった考えに捕われる必要は無い。使えばつかえる、使えば気付く、そういう風にアプリが出来てる。これはとても優れたこと。だから、まずは「単なるタスク管理」しかしていない人が、まずは「単なるタスク管理」の為に使えばよろしい。しからばタスク管理が自然に機能拡張してくる。自分の中で消化が始まる。

情報を外部化することで、もう一段深く考える精神的余裕が生まれる。
やろう、やろうと思っていたこと、それは漠然とだったり計画に則ったり、が、実のところ「やること」ではなく叶えるべき「ゴール」だったりすることも度々ある。「スーツをクリーニングに出す」前に「自転車の修理」が先だった・・・という具合で。ので、そういうのに気がつくと万事セーフ。行動の導線がスムーズ。「チッ!」となることや「オレは愚鈍でダメなヤツ」と思わされる回数を減らすことができる、ともいえる。
ミスの予防や、リスク管理ってことだけではなく、獲得しようと目論んでいることや実行しようとしている事柄が、実はとても簡単ないくつかの行動の組み合わせだってことに気がつくのも正の効果。これは別の文脈で言われるところの Why を3回繰り返しなさいよ、というのとだいたい一緒。

使い始めると、デトックス後の爽快感。
まず手始めにやる(といって別にやらなくてもいい)やりたいことの書き出しが、ものすごく楽しい。中毒性を危惧しちゃうくらい。そして、ペースが乗ってくると疾走感すら。プロセスだけでも十分楽しいけど、それを経てたどりつくゴールにはあふれぬよう、零れぬよう、といって腐らぬように脳内に滞留させていた情報を全部アウトプットしきった爽快感も待ってる。デトックス的な感じで気分がいい。

プロジェクト化できるのがいい。
タスクが実行項目だとしたら、タスクがあるのはプロジェクトに因る。ここの紐付きが自分自身で見失われているタスクというのも認識できるようになる。目的なきタスクなら意図して消去すればよろしい。あるいはプロジェクトから再定義することもよろしい。「実家に帰る」タスクや「チケット予約」タスクはどちらも「親孝行プロジェクト」だね。

コンテキストがいい。
このコンテキストは、当初扱いをどうしたものかと結構悩むんだけど、試行錯誤の末「場」と訳すと運用上ベストだなと確信に至る。一つには座標を持った物理的な場。もうひとつには、打ち合わせや会議やデスクなど(実際には座標を問わない)仮想的な場。この両方をコンテキストとして各タスクへ割り当てておくと、タスクの整理と日々の運用上とても助けになる。特にOmniFocus for iPhone の目玉と言っていいマップ機能(この辺はまた別の機会に)との連携上、コンテキストは場所がいい。あとは補助的に電話とかメールとか Trac とかそういうのを場と見立ててコンテキストに加えておくのもアリとおもう。

そんなわけで。
とりあえず単なるタスク管理用でいい。そこから始める人にとってこそ OmniFocus を使うことで得られる価値の量が多いだろうから。自分は単なるタスク管理だから要らないやって決めてかかると、その決めつけのために自ら伸び代を断ち切ることになっちゃう。安くはないアプリだけど、まずはやってみるしかその良さは判らない。買って損したってんなら損失約7,000円と勘定できる。でも仮に、体験しないことで見過ごすメリットや見えざるコストがあるとしたなら、それは1人日分じゃきかないだろ、ということで。
で、ボクはと言えば試用開始から4,5日たったけど、この間、常時携帯かつシャットダウン知らずの MacBook Air で「デスクトップ2」に OmniFocus for Mac は常時スタンバイしてる最優先アプリになった。まだトライアルのくせして。

OmniFocus - The Omni Group
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