OmniForcus for iPhone を1週間くらい使ってみてます。まずは結論、実用性が甚だしいです。

そもそも(for Macではなく)iPhone なので、どこにいても身の回り半径 50cm 以内にデバイスは必ずあるという条件です。ですから、これが OmniFocus と連携してタスクの締め切りなんかを通知してくれて悪い訳がないというかイイに決まってるわけでして。でも、そういうこと以上に結構本気でなかなかの品質の個人向けソリューションに仕上がっちゃってるんじゃないかって感じです。

まず基本的な諸機能について言えば、iPhone 版とはいえ OmniFocus。タスクの入力や、プロジェクト別の閲覧、コンテキスト別の閲覧、期限別の閲覧など基本的なことは不自由なく操作が可能で、そういう意味では Mac版を買う必要は無いんじゃないかという出来映え。まあ、とはいえ入力/管理には Mac のキーボードとモニターを使う方が速いしラクです。タスクの入力は初期に限れば数百件にもなりかねないため、入力に憚りがあるとそれだけで萎えます。そんな兼ね合いから for Mac を母艦、for iPhone をクライアントと位置づけて運用するのがより望ましい。

で、このiPhone 版を使っていて殊更感心させられたのが、

で、このiPhone 版を使っていて殊更感心させられたのが、Mac 版には無い機能「マップ」。iPhone GPS と OmniFocus コンテキストが連携して登録済みタスクを位置情報ベースで整理・通知する機能です。アプリ内では単に「マップ」と呼ばれてますが、iPhoen でフォルトアプリの「マップ」とは全くの別物です。

このOmniFocus内の「マップ」では、まずコンテキストと位置情報の紐づけを行います。(コンテキストは、文字通り文脈のことで、自分の行動導線だとか道具立てのイメージで良いです。タスクをこなすうえで必要な各種の物事。要するになんでもいいんだけど、銀行とか、自宅iMacとか、喫茶店とか、オフィスとか、会議とか場所のニュアンス含んでると本件「マップ」利用上で有利になります)すると、事前に登録されかつコンテキストを割り当てられた各タスクが、位置情報と紐づくことになります。この紐づけを利用して、「GPS計測の現在地から周辺xxキロメートル以内にコンテキストとタスクがあるよー」ということを示してくれるのが、OmniFocus のマップです。

適切なメタファーになってるかわからないけど、

  • 「今どこそこにいるよ」と識別するのはヤツの担当。
  • 「近くに郵便局があるね」と判断するのはヤツの担当。
  • 「そういえば印紙買うって言ってなかった?」と発言するのもヤツの担当。
  • 「あーそんなんもあったねー。じゃ、ついでだし寄ってくかぁ」と思うか「や!今は無理!」って思うかだけがボクの担当。

といった具合。

もちろんそのお報せは、iOS がデフォルトでもってる「通知」に則ったものですから、メッセージアプリやメールアプリ同様に「ツクツンッ」と音を鳴らし、画面にダイアログを表示して喚起してくれます。また、提示されるタスクは基本現在地から近い順になっていますから、モチベーションを煽りやすい気がします。for Mac との連携も相俟って、近年まれに見る実用性に優れた iPhone アプリです。と言いたい。

とはいえかたや携帯キャリア各社がコンシェルジュ的なサービスを提供してる様子が TVCM 越しで伺えてるので、もしかしたらこういったタイプのソリューションは新しくない、もしくは他所はもっと凄いことできちゃってるという状況なのかもしれませんけど。どうなんだろう。

OmniFocus for iPhone - The Omni Group
OmniFocus for iPhone – The Omni Group