日本橋の三井記念館で開催中の特別展「ホノルル美術館所蔵 北斎展」見てきました。

北斎生誕250周年を記念した、アジア美術の収蔵で知られるホノルル美術館による、初めての北斎の逸品を網羅した「北斎展」。
160余点で画業を概観、肉筆画の2点は初公開です。

北斎生誕250周年を記念した、アジア美術の収蔵で知られるホノルル美術館による、初めての北斎の逸品を網羅した「北斎展」。 三井記念美術館 http://j.mp/I0wkel

土曜日にかかわらず場内は比較的空いていて、見やすかった。といってもわざわざ美術展に来てまで各展示物脇の説明パネルを読むことに時間を費やす人が多くて面倒ではあるのですが。そんな説明はウェブなりパンフレットに書いていなさいよと。でも、概ね文句なし。

展示作品は100点は下らず、200点くらいはあったかもしれません。十二分の数で、見応えは満点。
ボクは画を愛でる趣味は持ち合わせてないんですが、ああ凄いことになってるな、というのは一目で察することが出来ます。今みたいにメディアが盛んで無かった時代、文化交流もそこそこだっただ時代にあそこまでやれちゃう人がいるんだなというような驚き。画の値打ちが幾らかなんてことは皆目査定できないんですけど。

でよく見る代表的な作品というのは本当によく仕上がってることを実感しつつも、反面、代表的でない方のあまたある作品を眺めることで、ほんと人っていろんな事やってようやくたどり着くところがあるのよね、とか実感できます。それは完成の高みへの道程、紆余曲折なのかもしれないし、あるいは同時に幾つもの面を備える多面性なのかもしれないけど、まあその辺はどっちでもよく、歩みというか寄り道というか遊び的な部分こそがむしろメインなんじゃないかなとか思い直したりもして。今回の展示作品の寄贈者もこういってます。

An age is called Dark not because the light fails to shine, but because people refuse to see it.

J.A.ミッチェナー

あと画のポイントはどっちかというと下手にあるという、かなり好き勝手な発見をしました。
すべての作品というわけでは全くないのですが、左下は面白いです。