隣に3名組のサラリーマン。喰う側1名と喰われる側2名の構成。

喰われる側の主役は年の頃は20代後半。喰う側は30にのってそこそこ。もう一人はオブザーバー的に黙りこくるやはり20代後半。いずれもスーツ。喰われる側の心理としては、一言で言えばワークライフバランスに悩んでる。今の仕事が忙しく勤務時間に無理があることと、雇用形態が非正規であること。この仕事の永続性に不安を覚えてるし、今の境遇をなんとか挽回しなくてはならないと考えてる。外圧として、郷の東北からはそろそろ帰ってこいと電話がある。
という舞台設定。喰う側は、喰われる側に今の仕事に足を洗わせて、自分の側へ引き込みたいシーン。

喰う側はこういう。

まずは時間をつくること。その第一歩が大切だ。オレは親に対して誇りを持って言える『おれチャレンジしてる』。オレは今の環境では自分の良いところを伸ばすだけ。足りない部分は最高のチームが支えてくれるから。一度の人生だからやりたいことやらなくちゃな。

続けてこういう。

今日だって本当なら寝坊できたはず。だけどそうしないでここに来たでしょ?前に前進してたいって気持ちがあるんだよ。オレはそれが嬉しいんだよ。

さらにこういう。

何も持ってない0のヤツが1にするためのがんばりをするのが最高なんだ。本来10できるのに7、8のヤツには全然興味が無い。そういうやつは疑ってるんだよ。オレのビジネスを疑うな。(自分の上司の)○○さんを疑うな。

そしてこうなる。

『さん』とか『くん』とかいってるのもヘンだから、これから「トシ」って呼ぶな。

とどめにこういう。

タカが成功するまでオレこのビジネスやり続けるから。トシを勝たせるのがオレのビジネスだから。

慢心からか、最期にこういう。

(自分の上司の)○○さんもオレが勝たないと儲からないから。そういうことだから。

ぽんびき?マルチ?
トシ、ずいぶん上ずってたな。


良心をもたない人たち―25人に1人という恐怖