ここ1週間ほど、右耳の後ろが腫れはじめて、痛い。
発症当初はさほどの痛みではなかったので軽く見て、1週間いやもしかしたら2週間ほどのあいだ放置していたらいつのまにか腫れのサイズが自分で思ってたのよりよほど大きくなっていて、またこの肥大に伴って痛みのほうも増してきた。触れると痛いし、撫でるのでも恐る恐る、というか触らなくてもやや痛いかも、という状況。さらに合わせ鏡で目視確認したら、案外酷いありさま。ちょっと赤くなっちゃってるし、500円玉サイズ(目視前の空想ではせいぜい10円玉だった)。やっぱり視覚的認知の向精神性インパクトは大きい。これはお医者さんへ相談だ。

この症状、今回が初めてのことじゃなく、数年前に一度同じ症状により病院へ行き、その場判断で切開し膿を出してもらったことがある。(このとき術前の麻酔が合わなくて、動悸いきぎれ冷や汗にと大変な目に会ったという経験をしたのだけど、それはまた別の話)その際の診断では、当座の対処はできるけど根治はできないので再発するよというニュアンスだった。あと数日分の抗生物質を処方された覚えがある。

で、それがまさに先週から今週にかけて今再発したというような経緯。もともとストレス耐性が無く、なにかつったら耳裏が腫れてはひいてという繰り返しなので、ちょうどいい過労バロメータなんだぜとか勝手に推察しているので、であるからして、なにかとんでもなく未知の悪性の病に見舞われているということはまずなかろうとタカを括ってるところがあり、つまり甘く見て、受診を伸ばし伸ばしにしてきた。

のだが。実際問題として痛みがあり、別段これを我慢する必要はないわけだし、それに腫れのサイズが小さくなる見通しも立たずむしろ予定していたよりも長引き始めてるので「どこまで成長する気なの?」と少々不安に襲われた。また、就寝時には常に左向きをキープしなくちゃならない(右向きだと痛い)というボディブローも地味に効いてきた。というわけで、週明け月曜日に耳鼻咽喉科へ行こうと思う。先にあげた麻酔不適合問題もあるので、できたら切開はしたくない。注射もしたくない(これはただ痛いだろうから)。服用薬だけで乗り越えたい意気込み、というか、しりごみ。でなきゃもういっそのこと、根治を目指しオペするか、あるいは次回以降の腫れを見込んでピアス穴でも貫通させておくか、または耳の取り外しと洗浄を可能にするくらいのことをしたい。うそだけど。

というわけで、近距離件と耳鼻咽喉科を条件に病院をネットで検索。それなりの件数の検索結果は出るのだけど、立派な総合病院はどこもかしこも紹介状かもしくは5,000円ほどの現金がない限り、一見さんはお断りよという姿勢なので(そういう制度の下の運営なんだろうから仕方の無いことですが、もしかすると外科か?あるいは皮膚科か?案外内科なのか?と何科を受診したら良いのかを当然知らない非専門家である一般の患者にとっては)専門医院をハシゴする可能性が高く、それは半日や一日を余裕で潰すほどの難儀な作業で、甚だ厄介なことです。
と愚図をいっていても仕方は無いので、とりあえず制度に則り、ビル内の1フロアでこじんまりやってて信頼感あって、医院長のルックスが良くて、個人経営の専門医院をあたることにします。まあ下手に駿河台あたりを彷徨うと、じゃあまずは検査予約になりますので2週間後に、くらいのことを当たり前みたいに言われるので、専門医院作戦の方が受診も処置も薬の処方も、次回診察の予約も、早そうだから半分くらいは利にかなってるんですけどね。
ただ、なんというかとにかく、医療を受けるのってすごい面倒なんだね。この面倒さに比べたら、もはや耳の腫れだの痛みの我慢なんかは、よほど軽微な問題に思えてきましたよ。
やっぱ行くのやめようかな。


Dr.コトー診療所 25 Dr.コトー、想い悩む。 (ヤングサンデーコミックス)