週末15日午前に手して、DP2 Merrill をちらほら弄り初めてます。ちなみにほんのわずかのサンプルは、先にこのブログへポストした通り。

まだ数十枚しか撮ってない段階で、カメラ基本対の操作もままならないような状況でもありますが、現段階のボクの総評として言うなら、速攻手配しておいて本当に良かった。先数年を撮るなら他のではなくて、このカメラで行くので間違いないだろうと思ってます。べた褒め。

まだほんの僅かの時間しか触れていませんが、とりいそぎの DP2M インプレッションを下に。

解像は素晴らしく、データはやっぱり重い。
既に周知のことではあるのですが従来とは別次元の解像です、改めて。解像感ではなく解像そのもの。それ故にデータは重いです。ボクは RAW データだけを保存するスタイルを採っていますが、それでもなお SD 容量は大きめのモノを用意し直そうと画策しています。またデータの重さに準じてということになろうと思われますが撮影データのSD書き込みはそれなりに時間がかかります。撮って直後に完全に電源を off するのに数秒のブランクを要します、書き込み未完了により。データが大きいのはカメラ内の問題だけでは済まないわけであるので外付けの drobo に HDD を 3Tb ほど追加投入する予定も。

デフォルトだと彩度が渋くなった。
主観的にですが、デフォルト値だと彩度はやや地味目に押さえられている印象です。このことはクダンの公式サンプルから抱いていたなんか違うと言う印象とも関連がありそうな気がしています。けど色のりしないのかといえば全然そういうことは無く、好みの設定に調整することでどうとでもなるります。また当然ながら SPP を通過することで、地味処かむしろ豊かかつ繊細な色が再現されますので心配無用。カメラ初期設定ないしオーナーの写真の好みの問題だけといって良いです。
立体感だとか透明感だとか空気感だとか抽象的な事柄が購入前の最大の心配事だったのですが、ここの不安が解消されて本当によかった。無印もいいけどメリルもね、と堂々と言えます。

ともするとパシャパシャしてみても良いかもしれない。
初代 DP2 のときには動作ののんびり加減と高感度超苦手というのとあいまって、AEして、構図とって、フォーカスして、息飲んで、そっからもう一拍おいて、そっとシャッター。という手順をご焼香よろしく踏んでいたしもはやそれがおまじないになっている嫌いもあります。DP2Mにおいても同様の慎重な手続きを踏んで事を進めてはいますが、実はもうノーファインダー、片手構え、シャッとシャッターで良いかもしれない。そう思える程度に動作はキビキビしてる。

起動速度が如実に早くなった。
レンズが前へ迫り出す必要があった初代のDP2と比べて、起動はむちゃくちゃ早いです。そもそもが 1 秒や 0.5 秒を競り合うカメラではない位置づけだと思うので比較的のんきにな評価をしますけど、基本的に起動したら即撮影可能といっていいとおもいます。もしかしたら最新最速最薄コンデジと比べたらだいぶモッサリしてるのかもしれないけど正直その辺のことは良くわかりません。

此度も ISO は 100 固定で。
光いっぱいの場所でこその DP という割り切りは相変わらず必須の条件と思ってます。裏を返すと光さえあれば見渡す限りどこまでもキャプチャする千里眼の面持ち。多少高感度域の画質の改善は為されたのかもしれないけど DP2 を買うってことは画質只一点へのこだわりなんだとおもうので、どうしてもってことじゃなければ、暗所は暗所用の別のカメラを使うか、あるいは三脚を常備するか。

AF速度、精度とも決して悪くはない。
ここは主観による感想が多い点だと思うので、ボクは満足、ということくらいしか言えないです。動くもののフォーカスがどうかとか、mm 単位での合焦精度がどうかとかそういうのをストイックに追い求めはじめちゃうと究極的には難しいのではないかなと推測。ま、そういうのは体積の制限が小さい一眼でやろうよって事柄だと思います。

MF に実用感が高まった。
今の体裁なら使いでがあると思える。ボク自身はピントについてほとんどシビアじゃない方だけど。でもちゃんと合ってるから。

SDの書き込みには少々時間がかかる。
これはもう流石にかかります。数秒間書き込む。撮って off しても書き込み中は off できない。まあ放っておけばoffなりますので宜しいんじゃないかと。とはいえ僅かの差でも快適をとりたいので 95mb/s のSDを買おうかと思う。

静物、風景がいい。
抽象的な表現になりますが角のある写真が撮れるなあって感じることが度々。鋭角が鋭角のまま写るってのはなんともステキなことです。その辺を支える柱の一つとなっているのは解像力なんですがこれが凄すぎて毛穴当然の世界でありますゆえポートレートを撮るには、かなり凶器的です。

スナップに良い。
一時はお散歩カメラ、お気楽スナップ最強の座はGRDにあったのですが、今回のモデルチェンジにより、結構DP2 でいけるかもという操作感覚を得ています。撮れる画質はいわずもがなだからこそ操作性向上は効果的です。

飛んでない、つぶれてない。
飛んじゃったね、つぶれちゃったね、と思うデータでも SPP を通せばちゃんと息を吹き返す(場合がある)。無論塗り絵的にではなく写実的に。これは腕に覚えのないボクにとってこそ心底助かることだし、感動的に嬉しい。

周辺の歪みが小さい。
主観によりますが、そうなのかなって気がする。左右のどちらかに建屋なんかを撮るとグニンと傾いてくる感じがイヤなんだけど、そういう気配がほとんど感じられない。レンズ機構が優れているのかあるいはそれは普通のことなのかは良くわからないんだけど、ともかく好もしい。

洗練された。
癖というか嫌みというか外連味というかそういうのが押さえられて卒がない印象を得ています。無論良い意味で。DP2 にはその写りや色に良い癖があったのだけど、今回は一段大人しくなった。いや中身はもの凄いことになっているんだけど、そういう凄みや派手さを消し去ってシレっとしてる感じです。

Sigma PhotoPro 5.3 は結構いい。
だけど極たまに落ちます。そして、叶わぬ夢かもしれませんが Aperture 対応できたら作業環境、ファイル管理環境として申し分ないんだけども、まあ無いんでしょうね。

今のところの雑感はそういったところです。本当に雑でアレですけど。
だいたいからして購入後の感想というものはそんなものなわけですが、まあとにかく手にして悔い無し。


シグマ デジタルカメラ DP2 Merrill 4600万画素