Active Money Pro – East Light Software
「家計簿」と「三日坊主」の二語は、ベストパートナー賞があるなら毎年王者レベルに君臨するところかとか思いますが、初めては挫折し、諦めては再出発を繰り返す次第。今回はなんとかして記帳を継続してみたい。べつだん節約がしたいとかいう考えは無いんですけど、実際のところカフェでのアイスコーヒーに毎月、毎年幾らずつ使ってるのか知ってみたい気はします。なにぶんアイスコーヒー・ジャンキーなので知るのが怖いところもあったりはしますが…でも、生きるのに要らない支出って沢山してるとおもうんですよね。もしも普段の無駄使いっぷりを分析的に把握できたら、案外、自分の人生への満足度が飛躍的に上がっちゃうんじゃないかとか淡い期待も抱きつつ。
そもそもの気質のとこでいうとボクは割に几帳面な方といって良いと思うので、支出金額やその細目を細かく記す行為は結構嫌いじゃない。きらいじゃないんですけが、でも、一般的には記帳は面倒くさいことでありますし面倒なことというのは三日坊主に陥りがちなものです。でも、です。ライフログじゃないですが、いやライフログか。記録とは蓄積によって価値を増してゆく性質があると思いますから何にしたってダダ流しじゃ勿体ない。
というわけで三日坊主の防止を意識すると当然、家計簿は使いやすい物であるほど良いです。使いやすい、記帳を忘れない、記帳が苦にならない家計簿は、ものすごく多くの人にとって意義があることだとおもいます。一人一人にとって意義深いのはもちろん、大勢の人(というか本来は金を使うあまねく全員)にまたがる事柄なのでその価値は計り知れないと言っても良い、という独断をもってます。金遣いを把握をする、そのために記入する。その行為自体は基本的には面倒な必要悪なんだし、そこは全力で簡単に済ませることができるのに超したことは無いです。
簡単に済ませる方法はといえば、とにかく都度記帳を済ませること。これはもう毎年確定申告をしている身として、身をもって、体験を持って真実を申し上げるところであります。あとでまとめてぇ…なんて甘えた考えでは、夏休みの宿題と一緒で、後で泣きを見ること請け合いです。たまりにたまった課題というのはその存在自体が、行為の継続的を諦めてしまう理由に変身してしまいます。「そこまでして家計なんか把握したくない!」的な。
だからいつもいつも細かく記帳してることが大切で、それはつまり支出都度にいつでもどこでも記帳できる環境の用意が大切。そこでだ。iPhone なら毎日いつでも肌身離さず持ってるし、数字入力もお手の物。これを利用しない手はありません。というか、事実上iPhone(およびスマホ、ケイタイ)以外に、細かく都度都度のアクションを可能にする選択肢は無いはず、たぶん。家計簿をつけるうえではこれ以上のデバイスは今のところ考えられない。
仮に、市場のどこかに家計簿記帳専用デバイスが存在しているのならば、そうは言えないかも知れないけどね。(もしそんなものがあるなら、知ってる人、教えてください)
で、ここ1週間程、前に sple からお薦めされた iPhone アプリの Active Money Pro を利用しています。実際にActive Money Pro を使ってみての感想ですが、やっぱり良いです。これで継続が無理なら、たぶんなにしても無理なんじゃないかな。
特にいつもいつも使う費目を事前に登録しておける、そしていつでも1タップでその記帳を済ませることが出来る、「アクティビティ」はすごく快適です。だいたいからして日常の小銭の使い方なんてのは概ね決まり切ってることが多いです。支出のほとんどは特別なことではなく「いつものアレ」。ボクで言うと、ベローチェのアイスコーヒーLとか、90円の自販機の飲料ばっかし買ってます。なので、この辺をアクティビティへ事前登録しておくと、記帳作業はめちゃくちゃ簡単。
これで、1週間、1ヶ月、1年の支出、収入、あるいはそのほかのスタッツが常に一目で解ってしまうようになります。きちんと事前の登録さえすれば、現金、普通預金はもちろんとして、当座預金、それにクレジットカードなどの資産の稼働状況なども管理、可視化できてしまいますから、ネットでの買い物なんかもこのアプリでちゃんと補足できます。すばらしい。
ただ、家計簿レベルとはいえ、最低限の帳簿の考え方は知っておかないと少々繁雑な作業に思えてくる場合もありそう。なので、帳簿はあんまりよくわからないとか、支出さえ解ればそれでいいとか、自分の中で割り切りを持って挑むと作業や把握が簡素化されて良いかもしれません。無理して全資産の管理をここでやる必要のある人は多くは無いでしょうから。
いいな、家計簿アプリ。いっそ自分満足仕様に練り込んだオリジナルのアプリを開発・リリースしてみたいところです。そりゃあ掘りがいのある仕事になりそう。あるいは専用のデバイスなんてのがあってもまたクールな、など思います。