たまたま出来た閑散に乗じて、脂肪腫除去の施術を済ませてきました。

ここ数年来、ほぼ眉間に近い額にポコリと瘤状の膨らみを抱えておりました。気がついたらそこにあったという感じです。瘤に気がついてからこっち、とくに大きくなるでも小さくなるでもなく、また痛みもありません。到底、悪性のものとも思えなかったので気がついてから3年ほどの間ほったらかしにしてきました。

がここにきて、少し体制が整い落ち着ける間合いを得ることができたので、この機会に綺麗さっぱり取っちゃおうと決心して、形成外科へ。

当初の触診の段階では、スルっと採れそうなのでオペの所要時間は45分程で済むだろうという医師の判断でしたが、いざ蓋を開けてみると案外と組織同士が絡み合っているらしく、除去に難航していました。で結局1.5時間ほどの作業。途中麻酔が切れかかって痛みを感じ始めたところで、2回目を追加投入したという感じです。

麻酔は局部のみ。上にも書いたとおり、存外組織同士が絡まり合っていたのでその両者を引きはがす際にベリとかバリとかいう小さな音が頭骨を通して耳に響きます。痛みこそ無いですが、なにかこう、粘着面同士を向き合わせて引っ付けてしまった強力ガムテープ 2枚を引きはがすような結構力の要る作業が自分のオデコの内側ところで展開されているニュアンスだけは感じ取ることができて、「思ってたよりひっついてて、なんかゴメンね。医師。」みたいな気持ちになります。

というわけで難航こそしましたが手術そのものは無事に終了しました。よかった。術後 1 週間ほどで抜糸を済ませ、それでもって一連の工程が終了する手はずになっています。それまでの間は、額に厚みのあるガーゼを当てて、傷口部分を圧迫して過ごします。なんでも、そうすることによって腫瘍があった空洞部分に血液や体液が溜まるのを防ぐことができるそうです。これはきちんとしたいところです。まあなにせ形成外科ですから、切開の傷跡は極小になることと期待しています。あと肝心の点。摘出した腫瘍は検査へ回っており、きちんとした検査結果を抜糸時点で聞ける手はずとなっています。良性のものであることを祈るばかりです。

で、脂肪腫ができてて気にはなってるけどまだ取ってないんだよねって人へ。これ、仮に患部のサイズが大きくなると当然除去のための切開も呼応して大きくならざるを得ないはずなので、まだ腫瘍が小さい内に早めに処置しちゃう方が、色々と楽で良いのではないかと思いますよ。


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