黄色の表紙のあれ。永江一石著「素人の顧客の意見は聞くな 永江一石のITマーケティング日記」を読みました。もちろん Kindle 版です。

まずなにより価格がいいですね。今市場は出す側も買う側も探り探りなんだろうと思いますから、目的を売りあげに持たない感じが、なんかあっぱれです。色々制約もあるとおもいますが、出版各社もそういうところをなんとか頑張ってほしい。

で、内容ですが、どうやら著者のブログ・エントリーがベースになってるようで、口語調の文体がスラスラと読み進められます。

記されている内容もやはりブログ的。けっこうズバズバと言いたいことを言う感じですね。著者のメシの種のところが伏せられているので、その部分についてはやや食い足りない印象ではありますが。

インターネット「も」つかって商売をしよう、あるいは促進しようと考えている事業者の方々が、なぜか商売の原則をそっちのけでインターネット「で」商売をしなくちゃいけない、インターネット「で」広告をしなくちゃいけないという風になってしまう様相がありますが、そういう部分について明確な線引きをもって一刀両断な感じです。

今改めて、商売「に」インターネットを使うんだろ?原理原則見誤るなよという、マーケティング原点回帰を目的に読むには丁度いい一冊なんではないですかと思います。逆を言えば、重々判ってる人や決して軸をブレさせない人(こういうひとたまにいる)は読まなくていいんだと思いますよ。
あ、あと当該のブログを購読してきているひとにとっては、付加価値として後記の追加が提供されているみたいです。ブログと全く一緒ではないということろの付加価値分に購入価格を見立てるというのでも十分にアリだと思います。だって、100円なんだもん。


素人の顧客の意見は聞くな 永江一石のITマーケティング日記