岩田松雄 著「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方 [Kindle版]を読みました。
いやそもそもこの先リーダーになる予定はないんですけどね。
先日岩田さんの「ミッション 元スターバックスCEO が教える働く理由」を読んだもんで、岩田さん縛りのセレクトということです。
今回も Kindle のマーカー機能を多様することになりました。ええ面白かったということです。
No348
上司としての自分をまわりによく見せるためとか、自分の出世のためとか、部下に自分を大きく見せるためとか、そういうところが微塵もなかった。その人にあったのは、日産自動車にとってどうか、それは日産自動車のためか、何を会社は求めているか、ということだけでした。心の底から日産自動車を愛していました。
No410
上には徹底的に媚び、下には徹底的にひどい扱いをする上司、みなさんのそばにもいるかもしれません。まさにそんな上司に当たってしまったこともあります。結果的に精神的に参ってしまい、ノイローゼ寸前になってしまいました。他にも苦しい経験がたくさんありました。自動車のセールスに出稿させられたこともそうです。
No432
たくさんの挫折体験を持ち、苦しい体験を持った人こそ、リーダーになるべきなのです。苦しんでいる人の気持ちがわかるからです。その気持ちを理解した上で、行動ができるから。そんなリーダーを待ち望んでいる人は、大勢居ると思うのです。
No492
地位が人を作る、という言葉があります。そういう面も確かにあると思いますが、一方で地位に押しつぶされてしまう人もいます。地位を手に入れたために、不祥事を起こしてしまったり、部下からそっぽを向かれてしまったり。それは、このことをしっかり理解できていなかったからだと思うのです。
No579
「トイレで見かけた岩田さんが、なんとも元気のない姿だった」というのです。
私は特にしょんぼりと元気のない姿をしていたわけではありません。考え事をしながら用を足していたのです。ところが、その姿を社員が見て、元気がない、と思い込んでしまったのでした。
ああ、社長というのは、トイレに行く姿まで見られているのだと、そのときに改めて痛感しました。
No628
例えば、部下の話を聞いてあげる。しかも、メモを取りながら。これも大事なコミュニケーションです。
No751
会社の経営というのは、こういうことではないのだ。キャッシュフロー経営とか、株主価値経営とか、そんなことを言ったところで、実際には誰も動いてはくれないのです。
(中略)
彼らが関心を持っていたのは、私がどうやってこの会社を立て直し、その後にはどんな明るい未来が待っているのかという、私の生身の言葉だったのだと思うのです。
No1527
しかし、頭で考えがちな人たちは、どうしてもリスクを避ける傾向があります。やらないほうが、費用も降りかかってこないし、手間もかからない。万が一の場合は、責任をとらなくても済む。
これでは、チャレンジ精神に溢れ、積極的に行動する企業風土など生まれるはずがありません。企業のダイナミズムは生まれないのです。
No1677
組織のリーダー、とりわけミドルのリーダーが最もやってはいけないことがひとつあります。
それは、「オレはいいと思ったんだけど、上がダメだと言うんだよ」という台詞を部下に吐いてしまうことです。これは一番卑怯だと思うのです。
No1710
大きな決断は、時に誰かを傷つけたり、困らせたりすることになります。恨みを買うこともある。しかし、それを恐れていては、決断などとてもできないのです。
怒られても、恨みを買っても、決めなければいけないことがあるのです。リーダーは、恨みに任ずる覚悟が必要です。
No2006
不機嫌なときに、仕事をしようとしたり、いい顔をしようとしたりするのは無理がある。ならば、席を外してしまったほうがいいと思うのです。
No2194
マネジメントしかり、リーダーシップしかり、結局のところ、大事になるのはいかに人を動かすか、ということ。もっといえば、いかに人の心を動かすか、ということです。
となれば、人の心をもっともっと理解できなければいけません。人の心の動きをもっともっと理解できるようにならないといけない。人の思いや、心の機微、そういったものを知っておかなければいけないと思うのです。
No2380
成功は、目指すべきものではないのです。人間的な成長こそが、必要です。そして人間的な成長をすること自体が成功だと思います。
リーダーは大変ですね。こりゃ。