Mubz snap parker ingenuity

4月です。大方の組織で新年度がスタートです。何かと物入りです。特に筆記具は、実用であるという言い訳も効きますし、ルーチンワークの気分転換にもなりますし、また新しい感触に自然と気分がポジティブになります。故に、惜しむことなかれ。というわけで数ヶ月前から欲しいと願っていた Parker Ingenuity(インジェニュイティ)ブラックGTをとうとう手に入れました。

丸善の地下の万年筆売場で試し書きを済ませていたので、ペン先が紙の表面をスルスルと滑る感覚、また筆圧をかけずともインク擦れの全くない、インジェニュイティの書き味の良さは、とうに確認済みです。まあ正直に言えばもう少しだけ書き味にクセがあれば、より好きになってしまうのになあ・・と想えるほど、卒なくスラスラ書けてしまう優れものです。書き出しにインクが出なくて苛つくことはありません。インクが滲みになることもありません。RHODIAなら裏写りすることもありません。書き続けるうちに先端にダマができるということもありません。それに書き付けた後のインクが乾くのがとても早いです。
もうこの試筆の時点で買うしかない!という腹は決まっていたのですが、なにぶん値段が高い。本体+リフィル1本で小売価格 2 万円超えです。それに加えて消耗品のリフィルが 1,000 円もする。でも、この書き味には代えがたい。
しかし発売から一定期間が経過したせいか、今では値段が熟れてきていて、ネットショップだと店頭価格の 6〜7 割程で買える感じです。ので、庶民でも思い切りさえ持てば、手の届かないものではありません。まあ、少々贅沢品には違いありませんが。

生粋の万年筆ファンの方々にはきっと、手間のかからない本品は物足りないことだろうと想いますが、僕のような筆記具素人だとか、100円ボールペン属性の人々が、ちょっと違ったペンに興味を持ってみるというのにはちょうどいい商品なのではないかとか想います。
実際に手にしてみて想うのは、ただただ良く書けるということ。書けるし、描ける。普段のメモって、文字だけの場合もありますが、文字の他に、簡易的な図や絵を描くことって案外多いと思います。そういった際にもインジェニュイティは万年筆ほど紙に対する入射角にナイーブでなく、様々の角度からでもインクを確実に紙に滴らせてくれます。これは本当にストレスが軽減されます。インクの出る確度を探す手間と時間って結構苛つくものですからね。どれも些細なことではありますが、心地良いというのは如何にテンポを邪魔しないことの累計ですからね。

買って、悔い無し。


パーカー【PARKER】5thテクノロジー採用ペン インジェニュイティ スリム ブラックGT