唐突にコツの話。何者かでありたいという執着を持ってて良いけど過度に囚われすぎないこと。自分について深くふかく考えるのをどっかでやめること。自分の値打ちを自分が想う 1/10 以下くらいまで引き下げること。他人から評価を受ける確率について、基本線、5% 程度に設定を抑えておくこと。
平らげて言うと、少々バカになる、あえてバカを自覚するくらいが、結果身軽で、結果フットワークが上がり、結果好成績に繋がる節があるということ。もう一段平らげて言うと、ある一個の人間がもう二度と立ち上がれない程の勢いで転んだって、いいじゃないの。世の中とか歴史ってそういう風にして出来てきちゃってるし、ね。ということ。大層雑な申し分だけど。そういう個としての心情に照らすとすこし残念ではあるが、だけど初歩的で統計的な事実認識が、生きるとか活かされる上でのコツなのかなとか想います。
もちょっと別の言い方を取るとすると、本当に生来類い希な才能か肉体に恵まれていない大方の我々にとっては、世との関わりではじめて自分の人格と自分の値打ちが形成されるということ。それと大、中、小の属する共同体次第で、自分なんてものはいかようにでも変質するものだしそれは歓迎すべき事ではあっても否定されるべきところではないということ。どんなに頑なに踏ん張ったって、どんなに根があるべきだと願ったって、自分なんて存在は5000年の時代と50億の社会の大河に、偶然に、一瞬だけ漂う浮草でしかありえないのですから。
で、そのことを哀しむのもナシじゃないけど、でもそれじゃずーっと哀しさに支配されるばかりの人生なので、なんとか愉しいと想えるようにすげ替えをやらないと、やってらんない。でなきゃ、アタイ、浮草やってらんない。