Mubz snap

配達された製品が初期不良だったとか紆余曲折はありましたが、その後、約1週間にわたり Jawbone UP を装着して過ごしています。
UP を身につけてログを収集してみて感じることを一言でいえば、これがあるとなしじゃ意識のあり方が大違いだということ。もう一個加えると、日々の意識にメリハリが生まれそのことがちょっとだけ暮らしを楽しくしているみたい、ということ。

個人的な雑感になりますが、Up いいねのポイントは次の各号。

  • 運動量を意識するようになります。
  • 睡眠量を意識するようになります。
  • 睡眠の質を意識するようになります。
  • 食事を意識するようになります。

こういった諸々を一括りにするなら自分の行動を認識する(できる)ようになりましたということになろうとおもいます。まず最初に自分の活動状態についての認識があって、その次に「もう少しこうあらねば・・」という類いの自覚が生まれて、目的であるところの行動の量と質が変化を起こす。そういう流れがあるのだとすれば、この流れのうち先頭にある認識の形成にはうってつけのガジェットだと捉えています。
特に食事管理。UP を入手する以前は、正直言って、食事の管理機能(iPhoneのAppを使って献立の写真を撮って、記録する機能)は面倒臭くて絶対にスルーすだろうな・・なんて読みを立てていました。が、一度試しに記録してみたら案外面白くて、欠かせない動作になってきました。率先してやっていると言ってもいい。手順的に、食事の直前でメモするのが面倒だとか、食事が冷めてしまうのが嫌だなと思うこともままあるわけですが、そいった場合には、とりあえず卓上の一式を写真におさめるだけ。腹を満たした後の時間に献立の細々したことを入力するようにしています。入力時には、アプリ内にあるキーワード検索の機能である程度の献立メニューがカバーされてるので、むしろこの検索によって栄養価を知る発見の機会になってもいます。
こうやって楽しくなってきて率先してやってしまう動作はなにも食事だけに限ったものではありません。睡眠の質もかなり見るようになります。自分の傾向としては、どうやら軽く酒を煽ってから寝ると、深い眠りの継続時間が延びるようです。そういう手合いの発見もあったりします。まあ、それが身体にとって良いことなのかどうかの評価はまた別なんだろうと思いますが・・・。
そして運動についても同様。日がな一日家に閉じこもりっきりの日と、遠方へ行楽に出かけた日とは、それはもう明らかに運動量に違いがあることが認識できます。この一日毎の運動量を夜、iPhone で眺めるのは案外楽しい振り返りになります。目標の1万歩をクリアしたぞ!ってなものです。また運動した時間帯が見えるのも良い点です。暮しの傾向にもよるところですが、結局は午前中のそれほど動いていない時間に運動をどれだけ増やすか、そこが鍵だな。なんて作戦を立てたりすることもできます。
Up 以前の過去を振り返ってみると、率直に言って、食事、睡眠、運動どれも「なんとなく不安」とか「なんとなく不調」みたいな状態がずーっとあって、これが何年にも渡る永らく続いているわけです。このとても直感的でなおかつ記憶に依存した自分に関する情報をさてどう客観的な尺度に乗っけて評価したものか。そういうことが問題だったということを、ここにきて改めて、再認識します。
仮にちょっとこれは近々医者にでも行ってみるか・・・となったとして。病院へ行けばお医者さんの問診に答える必要があります。「眠れなくなったのはいつ頃からですかね?」とか「普段の食生活はどんなですか?」とかそういう質問に、です。実際、メモでも採っていない限り、この質問にある程度の確度で答えを示すのが難しいと感じる人は多いんじゃないでしょうか。僕は難しい。だって、覚えてないもの。そういった、日々の覚えちゃいれない情報をデータ化して可視化できるというのは想ってるよりも価値が高いかもしれないなと、今改めて、見直していたりします。眠れていない気がして、だるい気がしていても、案外よく眠っていたりするデータが明らかになればそれはそれで、医者へ行くまでもなくそれなりの安心材料になりえるものでもあります。(まあ気になる場合には早めに医者に観てもらうのが最良というのに違いはありませんが。)そいったわけで。日々の自分の活動に対する意識にすこしメリハリが生まれます。そしてそれは自分にとってちょっと楽しいことだと判った気がします。

強いて Up の不足に思うことを挙げるとすると、体重や体脂肪、筋肉量がどういう風に変化してゆくかと言う事柄との突き合わせが(iPhone 側のアプリで)できるようになるとよりよいのになってこと。もちろんこういった情報はUPとは別の、家庭用の体組成計器類とかのデバイスで計測したものを入力する必要があるということなのですが活動にかんするログとその結果としての体組成との相互関係は是非みてみたいところです。次に献立のデーターベース。日本名で登録されている献立の量がまだまだ不足していて、検索結果に一発で「これ!」ってのがなかなか出てこないです。ここの手際は、入力の継続にとても大きく影響する要因ですから、はやくデータの登録が増えるといいなと願うばかりです。おそらくCGM的な運用になっている気がしますから、時間が解決するのだとおもいますけど。それから本体のデザイン。これはもう一段階練って欲しかったなということ。やむをえないことですが、手首周りが五月蠅くなりますし、PCでキーボードを打っているときなんか結構邪魔になるんですよね。特に、金属部分が手首の内側に廻ってる時にはことさら打鍵に際して邪魔に感じられます。

とか色々書いてはいますが、不満というべきものは特になくかなり重宝してますし、初めて触れるログ情報を眺めてるのは遊びみたいで楽しいのです。この先もしばらく続けることができそうです。


【正規代理店品】 UP by Jawbone ライフログ リストバンド ミディアム オニキス ALP-UPM-OX