堀江貴文氏のことをひいきに思う気持ちは皆無です。し、このブログで取り上げたこともありません。が、そのうち書きたいなと企んでいたテーマがドンピシャきちゃいましたので、以下に同意ということで省力モードでブロードキャスト。

十把一絡げの一労働者の立場から、僕は上に同意。ちょっとでもマシな暮らしをしようとか、自分だけは安定していたいとかを思う大多数の人たちが織りなす集団心理的な部分につけ込まれるのを回避するには、沢山の数のちっぽけな勇気が必要よね、と思います。が、なかなかどうして、それが上手く出来ない。なにぶん労働組合じゃないですからね。
皆が気持ちのどこかで持つ「オレだけは助かりたい。また、他の奴らとは違ってオレにだけは助かるべき事情がある。」という心理は、なにやら蜘蛛の糸ようで、その組織に地獄絵図を浮かび上がらせる原因ですよね。
そういう大多数のズルい人が、居なくなりはしなくとも、できるだけ少なく少なくならないかぎりは、組織や企業は、まさにこの個人のズルさにつけ込み続け、人間同士の信頼関係では無く、ペーパーと金との契りだけを寄る辺として合法的な人間蹂躙を行うブラック企業は消えないですよね。だから結局、働き手の意気地のなさがブラック企業の温床なのですよね。

ここもまた同意。偶然にもつい先日こんな記事も書いたところでしたが、まさにそうなんですよね。だから、もうね。無能とはいわずとも、未来を築く或いは危機に抗する力が足るか否か。大様は裸かどうか。そういうのも確り判断して、行動しなくてはなりません。信じて勉めれば明るい未来が待ってるというほどシンプルな時勢では現在はありませんからね。これもまた、一人一人の小さな勇気、というより毅然とした態度。必要なのはただそれだけだろうと思います。だけれども残念ながら。僕の甚だ乏しい経験からいって、年齢を問わず性別を問わず職位を問わず表面の善し悪しを問わず。かなり多数の人々が、組織内での出世争いか生き残り争いかを個人の勤めの目的化してしまって、仲間を出し抜いてズルをして自分だけは一本だけ経つフラッグを取りにいこうとしてしまう。残念だけど、そうなんです。が、すこしだけ長い目で見たら、そんな旗を手にしたところで、腐りはじめた組織は遠からず腐るわけですから、そこにへばりついてるズルい人は、信用と職業上の専門性と友人たちを失いながら程なく朽ち果て崩れ落ちる到達点の無いハシゴを猛ダッシュで駆け上ってるような様相なのです。

糧を得る術を無くす、会社を辞める、組織を出るといったことはどれも簡単じゃありませんが、辞める理由は明確です。それは、あなたの人としての尊厳とか誇りを、あなた自身がどの程度の値打ちで測ってるか。これがとっても重い物だと気がつけば、それは辞める理由として十分なものになるはずだとおもいますが、どう。


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