buffer は良いサービス。ブックマークレットや各種のアプリとの連携で、良記事を、ソーシャルに共有することができるサービスです。その概要は、Buffer のアカウントにFB、LinkedIn、twitter 等のアカウントを紐付けしておくことで、各プラットフォームへ一括して良記事をシェアできること。更に素晴らしいのは、そのシェアがボタンを推した瞬間直ちにではなく、時間的な「バッファ」を持って後から順次共有されるということ。これによって沢山の記事を連投して他人のTLを汚す迷惑な人物にならずに済む。課題を突いた、良いサービス。また最大のコンセプトである時間的な「バッファ」を見込めるということ以外にも、共有記事の閲覧等状況についてスタッツ機能もついているので、なおさら優れもの。

そう。とても良さそうなサービスなのだけど。

現状のBuffer は無償利用の範囲ではいくつかの点で制限がかけられています。この制限は次の通り。

・記事登録が10件まで。
・1日あたりの配信記事数4件まで。

上記は間違いでした。「ダッシュボード」の「スケジュール」から幾つでも投稿スケジュールの追加が可能な仕様です。
・登録アカウントが3件(FB、twitter、LinkedIn)まで。

有償サービスにアップグレードすることで、ここに挙げた上限の設定は解消されるということで、まあそれはそれで成立しているわけですが、無償とは言え、いくらなんでも制限がきつすぎてこれでは使い物になりません、というのが僕の個人的感想。
Buffer へ放り込める記事数が10件?そんなんで済むわけありません。1日あたりの配信数が4件。残りの6件は、配信される頃(2,3日後)にはニュースがニューでなくなってしまっててむしろ恥ずかしいくらいですよね?紐付けられるアカウントが3件?それくらいなら Buffer へ纏める意味が薄いじゃないですか。と、僕個人の環境ではなってしまいます。

サービス利用者の人物像ってどういうものなんだろう?。どこかしらで何かしらの切欠で Buffer というサービスの存在と内容とを知り、それのメリットを試算して、とりあえず利用してみようと行動したその時点で既にこの人物はそこそこレベル以上のネット/ソーシャル活用者なわけです。ですから強めの制限がかかると、彼等にとっては、無償といえどまるで使い出のないサービスという座に堕ちるだろうと思います。
(上限を広げるための抜け道として、Buffer に複数のアカウントを持ってしまうことがあるのかなとは思いますが、それはそれで切り替えが面倒臭いです。そこまでソーシャルに情熱傾ける必要もありません。)

勿論、サービス提供側としては無償利用はあくまでお試しという位置づけで、くれぐれも有償利用こそ促進をしたいという目論みに相違ないわけですが、個人的には、Buffer と同種のサービスを、別のビジネスモデルで実現してくれるすごい人の降臨に期待を寄せてしまいます。
どうしてまたこんな愚痴ぽいことを思うかというと、その訳は単純で、有償利用の価格設定が(僕には)高価です。上限設定をはずすのに毎月 $10 (年契で$8.5)支払わなくてはいけません。広告業界界隈の業務臭がします。

そもそも個人利用のソーシャルコミュニケーションプラットフォームへ個人的な注目記事配信をする、そのために10ドルも支払う理由は見当たりません。そんな必要のある人はいるのかしら?著名人、政治家、タレント業ならばそういうニーズはありえますか。すると、とどのつまりはビジネス目的でのソーシャル利用者が主な対象者ということなんですかね。んー。でも仮にそうなのだとしたら、どうして個人利用者がほとんどであろう Reeder アプリなんかと連携するのだろうか?認知促進のため?謎です。

とかなんとかで。
サービス利用に対する課金の理由は、省力化や効率化や出来なかったことが出来るになるといったサービスそのものの値打ちということの他に、例えば富士山の入場制限に1000円のように、サーバ負荷の統制とかいう目的もあったりしますし、あるいはビジネスパートナーや出資者に対する姿勢の打ち出しというのもあるのかも知れません。表も裏もあって、部外者である僕には、本当のところのターゲットと、サービスの値打ちと、目に見える価格設定のそれぞれの関係性は皆目判らないのですけどね。

とても良いサービスなのになー。使いたいのになー。お金もったいないしなー。
似たことが出来る別のサービスがどこかにないかなー。

Buffer for Twitter and Facebook - Buffer, Inc.
Buffer for Twitter and Facebook – Buffer, Inc.