Star Trek Into Darkness – Trailer from Cinema Mundial on Vimeo.
J.J.トレック第二弾、スタートレック イントゥ ダークネス(Star Trek into Darkness)を観ました。場所はいつもの有楽町の TOHO シネマズ。王道的な SF 娯楽作って感じで、大満足です。
ここのところJ.J.エイブラムスは外れなし。娯楽作品作らせたら、期待に応えるものを出してくる感じがすごくいいです。ドラマ『フリンジ』はとても良かった。映画『クローバーフィールド』もこないだ自宅で観たら普通に面白く観れました。
さて。「人類最大の弱点は、愛だ」ってことで、愛がテーマらしい本作ですが、そこはそんなにねちっこく描かれていません。むしろその裏にあたる憎しみの表現の方が際立っている感じです、悪くない意味で。カークの善意がスポックに踏んづけられたり、スポックのカップルが喧嘩してたり、パパがクズだったり、悪役が家族愛語ったり。そういう裏側の描写がとても多い。だから、イントゥ・ダークネスなのか?とか思いましたが、そこのところどうなんでしょうか。よくわかりません。劇中のまともな泣き所としては、カークとスポックのガラス越しの信頼関係の描写。真正面から愛的なものを描くのはそこくらいでして、そしてほんのちょっとのそれが丁度いい量のドラマになっています。
ばっかみたいに膨大な量の愛してる恋してるが盛られるのが昨今の標準なんだということは良く判っていますが、今作は適量です。爽やかです。
あと、3D のあしらいについてですが、まったく嫌みなく上手に使われていたように感じます。煩わしくない。わざとらしくない。殊、序盤。崖から海に飛び込むシーンでは奥行きが効果的に使われていて、観ていて足がすくむような感覚が得られます。
完全に蛇足になりますが、3D 眼鏡を内側に、度付きの私物眼鏡を外側にして観ると、3Dの臨場感が得やすいことに気がつきました。何故だろう。
これからご覧になる方へ、注意点が1点。作中、前作のJ.J.トレックを観ていないとなんのことだかわからないような描写もしばしばあります。ので、前作をまだ観ていない人は、事前の予習を済ませることをお勧めします。