さて、スーパーマン作品として映画化された何本目なのか。そこにスーパーガールは入れるのか、入れないのか。とかなんとかは脇においておいて、同シリーズの最新作、8/30 封切りとなったマン・オブ・スティール(スーパーマン)を観てきました。場所は、有楽町ピカデリー。
忌憚なく言えば、アクション要素、シューティング要素、ファンタジー要素が、もうひとくくり大きく言えば CG の要素がしっちゃかめっちゃか忙しくて、ヒューマンな部分はかなり軽くあしらわれてしまった。とはいえ、アクションの要素はワンパターンだし、シューティングの要素は目立って良い特筆もなく、ファンタジーに至っては世界観崩壊というかクリプトン星ってドラゴンと共存してたの!?って感じで。えっと、僕の知ってるクリプトン星の風景は、もっとこう超高度な文明社会だったはずなんですよね。ドラゴンの背に乗って空を飛ぶとかそういう野蛮なのはちょっと、なんかイメージ無かったなあ。
コンピュータグラフィックスで映画を作りましょうという意気込みは解らんじゃないですし、そちらのテクノロジーの進展のためじゃんじゃんやってくれていいですが、CG 専門家ではない一観客としては、フツーに笑いだとか、涙だとか、ジンと来るだとか、そういう要素がほんのちょっとだけでいいから欲しかったなあ、と。でもまあ、ドラゴンボールの実写版ってこういうイメージかなっていう感じの、速い系、重い系、吹っ飛ばされる系のバトル・アクション演出がふんだんに盛り込まれているのでそっち方面のファンの方にはとっても見応えを感じるエキサイティングな作品かもしれません。
スーパーマン(ヘンリー・カビル)は男前で、スーパーマンの地球でのママ(ダイアン・レイン)は美人さんで。そういうところは良かった。が、編集長がモーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)ってのはちとコワすぎる。それにモーフィアスすごい太ってた。いいけどべつに。
あと、小ネタ。スーパーマンは、やっぱりマントは必要ですかね?スーパーマンが空を飛ぶことにマントは全く関与していないのはもうハッキリしていますし、本作でもゾッドにマント掴まれてジャイアントスイングされてましたし。ファッションデザイナーの重鎮 エドナ・モード(Mr.インクレディブル)の名言「マントは要らない!」もまんざら嘘じゃないと思われます。