古い作品になりますが「クレイマークレイマー(1979)」を見ました。原題 Kramer vs. Kramer。
若かりしメリル・ストリープと、若くて格好いいダスティン・ホフマンが共演する養育権を巡るヒューマンドラマ。

前に観たのはもう 20年も前になろうかというかんじです。ので、はっきりとは覚えていません。その当時は子供の視点に近いところから映画を見ていたような気がするのですが、印象に残っていたのはニューヨークの町並みや公園の風景。それから劇中2度描かれるフレンチトーストの作り方。あとあの音楽。マンドリン,弦楽とハープシコードのための協奏曲ハ長調より第1楽章(ヴィヴァルディ)

そういった印象深かった部分が、今回もまた良かったわけですがそれに加えて、今こうして文字通りオジサンになって観ると、働く大人同士の関係の難しさだとか、夫婦のすれ違いだとか、その原因の原因の原因の原因の・・が深く絡みあってもはや不可分な状態だとか、そういうことがなんだか染みます。このことは当時の未熟な僕には全然意識できてなかったなあ。

男親でも、契約金 29,000ドルで原告の元奥さんより低くても、酷い仕事人間でも、短気でも。子供との正対することで、フレンチトースト作りが少し上手くなったりする。のです。(裁判では負けちゃうんですけどね)

暫く間をあけて後、必ず、また観ようと目論んでます。

Kramer vs. Kramer