ついこのあいだまで暑くてあつくてたまらなかったのに、九月の中頃にあたる先週から急に空気の温度が下がってきました。身に当たる風もすこしひんやりとして、溜っていた熱を運び去ってくれるようで、心地がよいです。夜にもなると、半袖だと肌寒いくらい。というわけで、そろそろ秋冬防寒具の準備です。
連れの(あらゆるシーンで万能な)手帳を探すため有楽町界隈を散策していたら、通りがかりにあった黒のライダース・ジャケットです。モノは牛皮ではなく羊皮で、新品なんだけどゴワゴワしていないく、手触り・着心地はすっごくソフトなものです。また作りは、超ド定番なダブルのライダースです。不要な腰ベルトとループは割愛されてて、良い意味で洗練されてます。
ダブルのライダース選びは一見極シンプルそうでいて似合うかどうか着心地はどうか色はどうか考えてゆくとけっこう選択が難しくもあり、また逆に袖を通してみて見た目と着心地的に「アリだな」と思えばそれ一発で合格が出せるという簡単さもあります。
で、その簡単であり難しくもあるライダース選びは、個人的には、数年に1度偶然に訪れる運命的出会いで購入が決定するといった運任せスタイルが定番になっていて、これは色々な面で妥当性が高いと思っています。偶然まかせ。で、今回、自分のですらない手帳探しの旅に付き合わされたその途上で、偶然が起ってしまったというわけです。かなり悪くないライダースに(あんまりお小遣い無いのに)遭遇。。。グフッ。
心にダメージを受けながらも、この機会を逃すことは、今いまのお財布には優しいが、さりとて次の出会いが何年か先に持ち越しになる予感もしますし・・・どうしたもんかな・・・。としばし逡巡してたら、それを見かねた(?)連れが「(どうせ)長持ちするし(どうせ誰にでも)似合うんだから(いっそ今直ぐ)買え!」とますらおぶり全開な一言。
この言葉に ットーン! と背中を押されまして突っ転ばされるような格好で、今年から、どうでしょうね短くて 5 年くらい?長ければ 10 年とどきますか?、この出会ってしまったダブルのライダースジャケットで数年先までの寒風を凌ぐことにあいなりました。
ここまでの間ずっと愛用してきたシングルのライダースもだいぶレザー具合とか肘具合とかが仕上がりつつあり、そろそろピークを越えそうな頃合いでもありますので、結論、ちょうどよいタイミングで出会えた気がします。どうにかして上手に北斗の拳ぽくならないよう慎重に、こなしていこうと思います。
で。
当初の本来の目的である(あらゆるシーンで万能な)手帳選びの方は?というと、言うまでもなく、今回も迷宮入りとなりました。長い旅路になりそうですはい。
(連れのセレンディピティ力に期待を寄せて、そんな夢のような手帳は未来永劫この世に存在し得ないという真実については、当面連れには告げずにおこうと思います。)