月曜。今日は半蔵門と丸の内の乗り継ぎがすごく良かった。キオスクによるいとまがないほど。というささやかな喜び。
忙しくて、無理難題ばかりで、判り合えもしないのでストレスが多いかと思いきや、案外、まだ全然癒され中なのかなとか、ふと、思う。
職業的に、会社や組織に守られたって実感はあまり多くなく、晒し者になってこい!人柱になってこい!やって失敗して恥かいて、侘びて。ただまあ、それでも自分の糧にはなったのかとか、そういう着地を自ら納得するのみ。産業が成長せず雇用意欲のわかない世の中ではそれくらいしか着地の仕方がない。そもそもクリエイティブなんて景気の悪い社会に生きてりゃだいたい全員そんなんだとおもう。
自分に課して、自分で負って、成長をチャンスだと思い込み、普段の暮らしは良くもなく。そんな中ただやみくもに自らの労働力を実体のない法人格のために注いでやるのは、なんかそんなもんだろと頭ではわかっていても、やはり酷い徒労感に襲われることがしばしば。ので、だいたい通常は皆気持ちのどこかで独立を描くのでして。
だけど、領域でどのパートを担当していたにせよ、クリエイティブは極端な専門職の集まりで成り立つものなので、本人や周囲が思う以上に専門特化してしまっていて、案外と潰しは効かなくなってしまう。個々人が専門性を突き詰める程、独りでは生きて行けないという矛盾をはらむ。もっといえば、中核的人物、それはプロデューサや経営者やの、言いなりにならざるを得なくなってく。専門家として生きて、その中で見聞きして知ってるってことと、それを本当に解決できるってことの間にある隔たりに、戸惑うはず。経営者の無能を、何故気付かぬかとあげつらうことと、実際に円滑に経営を行うこととの間の隔たりに、戸惑うはず。
背筋の凍ることではあるけれど、コツコツと積み上げてきた繊細な専門性を大胆に一度引っぺがして、大雑把な意思決定を物怖じせずにすることなんだけど、それができるかできぬかは、パーソナリティ次第。どのヒヨコだって卵から孵る前は何でもできる気で居るもの。この固い卵の殻を割れるヤツなんて俺だけなんじゃないかという慢心。なんだけど、いざ固い殻を突き破って孵ってみたら、なんのことはない自分と同等スペックの兄弟達がゴロゴロいて、自分のそうでもなさっぷりにびっくりするというね。うぬぼれは夢想。現実の話は、そこからはじまる。
宣伝担当らと3時間ほど。広告宣伝&ブランディング議論。長い、けど、意義深い。な予定。Web側から喋れば、転換効率なんか三の次で、まず、絶対的に足りない露出量が増えることが現段階での願い。格好のいい・わるいも三の次
格好をつけたい、褒められたい、表に出たい、満たされたい。感情に乗って動くのは動物の基本的な行動理由なんだけど、だけど、影響力ある立場のひとは感情で行動することをさっぱりと諦めるべき。やりたいことをやりたいなんていうのは、大きな赤ちゃん。手に負えない。それに一般論として言えば通常観衆はコンテナーを好きなんであって、コンテンツ(人)は虫唾が走るくらい嫌っているということを心底弁えて、自己顕示欲を捨てた方が、いい結果が得られるはず。
毎日のことだけど。7時に起き、7時半に出、8時にお茶、8時半に就いて、9時に用意ドン。ここまでなら計画通り進むんだよなあ。ただし、この後がよろしくない。
ハマっちゃいけない苦手なゾーンっていうのが人それぞれあるのかなってふうに思うのだけど。通常、それは誰かを憎しむとか恨むとか怒るとか妬むとかというとこと相場が決まっていて。考えてみたらそう言う事は誰に教わった訳でもないんだけど、そこへの距離が近くなるほど確かに、心と身と限らず鉛のような怠さの感覚がある。たったの、脳の中の理解の仕方、だけのはずなんだけど、そのような感覚があるのは一体全体なんでだろうか・・・
とかなんとか思ってたら、今日、東京の初雪。結構いい勢いの塊の雪が降って、積もるでもなく、割に短時間で止んだ。交通にさしたる影響はなくよかったけど、電車は込んでた。みんな警戒モードね。
嘘や間違いが紛れ込んでいいなら5分で済む。真実だけ選り分けて書くと5時間。グッとくることを書くとするなら5日。A4 1枚について、そういうルールを明文化したい。無理なんだろうなぁ。
やりたいことがある、ってこと自体が幸運ってことを、どうしても忘れちゃう。自分だけなにかズレたことを選好しててそのせいで他人と分かり合えずそのために不幸にすら感じられる。なのだけど一度、冷静に立ち戻れたら、ヤツらと一緒でたまるかよと唾くらい吐く元気はあるわけで。どんな下らなく詰まらなく取るに足りなそうな事柄でも、孤独と惨めさに襲われたとしても、自分にとってやりたいと思えることには徹して拘るほうが、格好いい。また格好いいことは、生きているということの枠の中で、凄く大切。
見本市本番を控え。まるきり別件の出張打診を受ける。内部的なプレゼンスを上げるために急がれる普段業務はのけて行け、と。これはこれ、俗にいう思い遣りというやつで、背中を押してくれるというやつで。それはそれ、大変有り難い。だがしかし。かたや最近良く仕事をするようになり始めた宣伝の連中は行かないで欲しいと、その出張ならば自分も行ったが特にためになる内容はなく。そんなことよりも吃緊の見本市の準備で力を頼みたい、と。
まあこの手の、両腕の引き合いはある種の愛憎劇だもんで、それぞれの立場や思いによって見方は色々あるもんだ。が。個人的には、やはり親睦以上に意味がない取り組みよりも、実務優先と先読み嗅覚のある会話の方が反りが会う。こうやって、好き嫌いで上長命令を反故にするもんだから自分は社会とか組織とかで美味くないんだろうなということは十分すぎるくらい判っている。その上でこのダメな自分と付き合うという腹は括り済み。
おじさんに西島秀俊に似てるって言われない?っていう、もはや人生最大級なのかとおもえるド級のお世辞をいわれた。ゲットだぜ!でもその感じ取った近似値は、顔やパーツじゃなく、顔立ちの濃さ具合。言うなればRGB値が似てるというものだ。もはや無精髭濃度だけといっていい。正直全然似てないぜ。
ここからわかるのは、おじさんの眼の網膜を引っ張る筋肉がだいぶ衰えて、だいたいピントが合ってなく、印象で色々語り始めるようになっているから、お早めに眼科にいくべきってこと。
代理店を頼む方針が立った。突然に。なったゆえ。対象ふまえて、企画たてて、媒体選んで、クリエイティブして、掲出して、太鼓持ちのレポートがつく。メディア別で選り分けた担当者それぞれが知恵を絞る必要もない。彼らがやってくれるはず。
そこのオペレーションに関して格別の興味もない。彼らは非常に優秀だし組織力もある。経験もある。なにより専門家。任せるなら、ドンと全部、メディア問わず、まとめて渡すのが最も効率がいいはず(ただし費用もデカい)だよなあと。戦略議論のはずが代理店利用に不時着したのか、考えるにつけ、残念なことだとおもう。
そういう話の後。久しぶりに上長と夕食。親睦を深める、ということなのか、ちゃんとしたいとはよくは判らないまま、20〜25時。楽しい時間を過ごす、ということにそろそろ値打ちを感じないシーズンが到来。深く有意義ならばどれだけでも時を過ごしたいけど、表層だけでは間が持たない。
景気付けに安めのワークブーツを手配。寒い場所にいくとか、重いものを運ぶとか、泥まみれになるとかそう言う事以上に嫌なことや面倒なことに前向きに踏み出すには、自らで望ましい好子を自分用に用意し、これを鼻先にぶら下げなくてはならない。善意の誰かが上手いことそそのかしてくれないもんかな、と甘い事を思う。が、プロが道具を用意するのは、ただいい仕事をするためじゃなくて、多分に演出や動機づけの意味合いがあると思う。というわけで、言い訳しつつも要するにブーツを買った。
などと思っていたら、今日。東京は朝から雪。地面はまだそれほど積もってないけど、植え込みの上やら町中の風景は白色トーン。奇しくも雪の日の前日に自宅に届いたアイリッシュセッター。ブーツってこんなに捗る道具だったんだねと感心しつつ雪の歩道をテクテク。
徐々に間隔を広げながら、3ヶ月ぶりにMRI検査を受検。疲れと寝足りなさと風邪と微熱と雪の中だけど、この検査は逃したくないので頑張って朝7時に起き9時開始の検査に間に合わせた。前回と同様、造影剤問題無し、狭い場所問題無し。
金曜日の朝から鼻がグズグズと怪しかったのだけど、土曜日に入り、本格的に風邪症状。微熱とくしゃみ。それからやや消化不良。なんとかして直さねば・・。やはり気合いか。